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RINGタンパク質ドメイン

タンパク質分解:RINGドメイン

c-CblにおけるRINGドメイン

ドメイン結合および機能

RINGフィンガードメインは、40-60アミノ酸残基から成る特殊なZnフィンガーで、一対の亜鉛原子に結合し、タンパク質間相互作用を媒介します。RINGフィンガーは、ユビキチンを、E2酵素から基質タンパク質に転移させる、RING型E3ユビキチンリガーゼに特徴的なドメインです。RINGドメインは、適切なE2酵素との相互作用を媒介します。ユビキチンとチオエステル中間体を形成するHECT E3リガーゼとは異なり、RINGフィンガーは、ユビキチンをE2酵素から標的となる基質のリジン残基に直接転移する反応を促進すると考えられています。RINGフィンガータンパク質には、SCFとVCB様E3複合体の両者にみられるHrt1/Roc1/Rbx1タンパク質、APC複合体 (Anaphase Promoting Compex) の構成因子APC1、Cblファミリータンパク質、MDM2等々、E3ユビキチンリガーゼ活性やE2との結合、ユビキチン化の促進が示されている様々なタンパク質で見られます。RINGフィンガードメインはまた、TIF1β、PMLファミリー、NFX1、XPRFなどのある種の転写因子にも関連しています。

構造の参考文献

  1. Zheng, N. et al. (2000) Cell 102(4), 533–539.E

ドメインタンパク質の例

タンパク質分解:RINGドメイン

結合の例

RINGドメインタンパク質 結合パートナー
Cbl UbcH7
RAD5 UBC13-MMS2複合体
RAD6 RAD18
HHARI UbcH7