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SOCSタンパク質ドメイン

タンパク質分解:SOCSドメイン

ヒトVHLVHL​αドメイン

ドメイン結合および機能

SOCSボックスは、約40アミノ酸残基からなる相同領域で、SOCS (supressors of cytokine signaling) タンパク質ファミリーメンバーにおいて同定されました。SOCSボックスは常にC末端に位置しており、標的タンパク質のユビキチン化を助けると考えられています。BCボックスはSOCSボックスとVHLαドメインの両方に共通するサブドメインで、Elongin BC複合体への結合を促進します。このElongin BC複合体は、VHL (von-Hippel Lindau) 腫瘍抑制タンパク質とも相互作用して、より大きなVCB E3ユビキチンリガーゼ複合体のコアを形成します。この流れから、SOCSボックス/VHLαドメインは、構造的に関連があり、ユビキチン化の過程で基質をE3 複合体につなぐはたらきを持つF ボックスタンパク質とは同類であると考えられます。5つの異なるタイプのN末端領域が、C末端のSOCSボックスと結合します。これらには、SH2ドメイン (SOCSタンパク質)、WD40反復配列 (WSBタンパク質)、SPRYドメイン (SSBタンパク質)、Ankyrin反復配列 (ASBタンパク質)、GTPaseドメイン (PARファミリー) が含まれます。

構造

SOCS/VHLαドメインは、4つαヘリックスのうちの1つが欠如していることを除けば、いわゆるfolded-leafクラスターを思わせるように詰められた3つのα-ヘリックスから構成されています。Elongin Cからのヘリックスがこの隙間にはまることによって4つのヘリックスのクラスターが完成し、二対の互いに直交するヘリックスが詰まったような配置を生み出します。

構造の参考文献

  1. Stebbins, C.E. et al. (1999) Science 284(5413), 455–461.

ドメインタンパク質の例

タンパク質分解:SOCSドメイン

結合の例

SOCSドメインタンパク質 結合パートナー
Socs-1 Elongin B/C
Socs-3 Elongin B/C