ユビキチン (赤) に結合したTSG101のUEVドメイン
UEV ( Ubiquitin E2 variant) ドメインは、約145アミノ酸残基からなるユビキチン結合ドメインです。UEVドメイン構造は、古典的なE2酵素が持っているものと類似した特徴的なα/βの折り畳みを含んでいますが、N末端ヘリックスが1つ追加されており、C末端ヘリックスは2つ欠けている構造をとります。TSG101/Vps23タンパク質の解析から、UEVは、ユビキチン分子と相互作用し、数多くのユビキチン化されたカーゴをMVB (Multivesicular bodies) へ輸送するために必須であることが分かりました。さらに、UEVドメインは、HIVなどのウイルスによって利用されるPro-Thr/Ser-Ala-Proペプチドリガンドに結合することができます。こうして、TSG101UEVドメインは、ウイルスの出芽に関与するGagタンパク質のPTAPテトラペプチドモチ-フに結合します。
UEVドメインタンパク質 | 結合パートナー |
TSG101 | ユビキチン化 Pro-Thr/Ser-Ala-Pro |