次の製品の専用プロトコールです: Phospho-Akt (Ser473) (D9E) XP® Rabbit mAb #4060
A. 溶液および試薬
- キシレン
- エタノール (無水変性、病理学グレード 100%および95%)。
- ヘマトキシリン (オプション)
- 固定液:
- メタノール
- 16%ホルムアルデヒド
- 3%ホルムアルデヒド:調製する場合は、16%ホルムアルデヒド18.75 mLを1X PBS 81.25 mLに加えてください。
- 10X Tris Buffered Saline (TBS) 1 Lを調製する場合は、Trizma base (C4H11NO3) 24.2 gと塩化ナトリウム (NaCl) 80 gを、精製水 (dH2O) 1Lに加えてください。HClでpHを7.6に調整してください。
- 洗浄バッファー: 1X Tris Buffered Saline (TBS) 1 Lを調製する場合は、10X TBS 100 mLを精製水 (dH2O) 900 mLにを加えてください。
- メタノール/ペルオキシダーゼ:調製する場合は、30%過酸化水素水20210 mLをメタノール90 mLに加えてください。-20℃で保存してください。
- ブロッキング液: 1X TBS/0.3% Triton-X 100/5% Normal Goat Serum (#5425)。調製する場合は、 1X TBS 9.5 mLに正常ヤギ血清 500 µLとTriton-X 100 30 µLを加えてください。
- SignalStain® Antibody Diluent (#8112)
- SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) (#8114)
- DAB試薬または適切な基質: メーカーの推奨に従って調製してください。
B. 切片作製
- -80℃で保存した組織の場合:切片を作製する前にフリーザーから取り出し、-20℃で約15分間平衡化してください。これにより切片作製時のブロックの亀裂を防ぐことができます。
- 6 - 8 µmの範囲で組織を薄切し、正に帯電したスライドに貼り付けてください。
- 固定する前に切片を数分間実験台で風乾してください (これによりスライドへ切片を接着させます)。
C. 固定
- スライド上の切片を乾かした後、下記の手順で固定してください。
- 3%ホルムアルデヒド/メタノール:3%ホルムアルデヒドに室温で15分間浸漬した後、メタノールに-20℃で5分間浸漬してください (この間に洗浄操作は不要です)。すぐに染色操作へ進んでください。
D. 染色
- 洗浄バッファーで切片を各5分間、2回洗ってください。
- メタノールで希釈した3% H202で10分間、室温でインキュベートしてください。
- 洗浄バッファーで切片を各5分間、2回洗ってください。
- ブロッキング液で各切片を室温で1時間ブロッキングしてください。
- ブロッキング液を除去し、希釈した一次抗体100 - 400 µLを各切片に加えてください。(抗体の希釈はSignalStain® Antibody Diluent #8112で行ってください)。4℃で一晩インキュベートしてください。
*製品のデータシートで推奨希釈率を確認してください。
- 抗体液を除去し、洗浄バッファーで切片を各5分間、3回洗ってください。
- SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114で、検出してください。切片をSignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114に浸し、加湿チャンバー内で、室温で30分間インキュベートしてください。
- SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114を除去し、洗浄バッファーで切片を各5分間、3回洗ってください。
- DABまたは適切な基質 100 - 400 µLを各切片に加え、発色を注意深く観察してください。
- 切片の発色が進んだらすぐに、スライドを精製水 (dH2O) に浸してください。
- 必要に応じて、メーカーの指示に従ってヘマトキシリンで切片を対比染色してください。
- 精製水 (dH2O) で切片を各5分間ずつ、2回洗ってください。
- 切片を脱水してください:
- 95%エタノールで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
- 100%エタノールで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
- キシレンで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
- カバーガラスで封入してください。