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各製品専用-免疫組織化学染色プロトコール (パラフィン切片):3625

次の製品の専用プロトコールです: NUT (C52B1) Rabbit mAb #3625

*重要:適切な抗体希釈率については製品データシートを参照してください。

A. 溶液および試薬

  1. キシレン
  2. エタノール、無水変性、病理学グレード (100%および95%)
  3. 精製水 (dH2O)
  4. ヘマトキシリン (オプション)
  5. 洗浄バッファー:
    1X TBS/0.1% Tween-20 (1X TBST): 1 Lを調製する場合は、10X TBS 100 mLを精製水 (dH2O) 900 mLに加えてください。Tween-20 ​1 mLを加え、混ぜ合わせてください。
    10X Tris Buffered Saline (TBS) 1 Lを調製する場合は、Trizma ​base (C4H11NO3) 24.2 gと塩化ナトリウム (NaCl) 80 gを、精製水 (dH2O) 1 Lに加えてください。HClでpHを7.6に調整してください。
  6. 抗体希釈液: SignalStain® Antibody Diluent #8112
  7. 抗原賦活化:TE:10 mM Tris/1mM EDTA、pH 9.0:1 Lを調製する場合は、Trizma base (C4H11NO3) 1.21 gとEDTA (C10H14N2O8Na2•2H2O)  0.372 gを、精製水 (dH2O) 950 mLに加えてください。pHを9.0に調整し、精製水 (dH2O) を加えて全量を1000 mLにしてください。
  8. 3%過酸化水素水:調製する場合は、30% H2O2 10​ mLを精製水 (dH2O) 90 mLに加えてください。
  9. ブロッキング液: TBST/5% Normal Goat Serum (#5425):1X TBST 5 mLにNormal Goat Serum 250 µLを加えてください。
  10. 検出試薬:SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) (#8114)
  11. DAB試薬または適切な基質: メーカーの推奨に従って調製してください。

B. 脱パラフィン/再水和

注意:操作の間は、スライドを乾燥さないようにご注意ください。

  1. 切片の脱パラフィン/水和:
    1. キシレンで切片を各5分間、3回インキュベートしてください。
    2. 100%エタノールで切片を各10分間、2回インキュベートしてください。
    3. 95%エタノールで切片を各10分間、2回インキュベートしてください。
  2. 精製水 (dH2O) で切片を各5分間、2回洗ってください。

C. 抗原賦活化

注意:この手順は、Decloaking Chamber (Biocare Medical社) を用いて最適化されています。他の抗原賦活化装置では、設定や操作方法が異なります。

  1. 室温の抗原賦活化用TEバッファー250 mLが入った24スライド用ホルダーにスライドを入れてください。
  2. 精製水 (dH2O) 500 mLを圧力釜に注ぎ入れてください。
  3. スライドホルダーをヒートシールドの上に乗るよう自動抗原賦活化装置 (圧力釜) 内に置いてください。ブランクのスライドと精製水​250 mLが入った24枚用スライドホルダーも圧力釜に入れておくことをお勧めします。
  4. 蓋を閉めて、賦活化を進めてください。Decloaking Chamberの設定は以下のようにしてください。
    1. SP1 125°C 30秒間
    2. SP2 90°C 10秒間
  5. 慎重に蒸気を抜き、フタを開けて、スライドを実験台の上で10分間冷却してください。
  6. スライドを精製水 (dH2O) で洗ってください。

D. 染色

  1. 精製水 (dH2O) で切片を各5分間、3回洗ってください。
  2. 3%過酸化水素水で切片を10分間インキュベートしてください。
  3. 精製水 (dH2O) で切片を各5分間、2回洗ってください。
  4. 洗浄バッファーで切片を5分間洗ってください。
  5. ブロッキング液100​-400 µLを各切片に加え、室温で30分間ブロッキングしてください。
  6. ブロッキング液を除去し、 SignalStain® Antibody Diluent #8112で希釈した一次抗体100​-300 μLを各切片に加えてください。1時間、室温でインキュベートしてください。製品のデータシート​で推奨希釈率を確認してください。
  7. SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114を室温に戻してください。
  8. 抗体を除去し、洗浄バッファーで切片を各5分間ずつ、3回洗ってください。
  9. SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114 を1-2​滴ずつ、各切片に加えてください。室温で30分間インキュベートしてください。
  10. SignalStain® Boost IHC Detection Reagent (HRP, Rabbit) #8114 の液を除去し、切片を洗浄バッファーで各5分間ずつ、3回洗ってください。
  11. DABまたは適切な基質 100​ - 400 µLを各切片に加え、発色を注意深く観察してください。
  12. 十分に発色したら、スライドを精製水 (dH2O) に浸してください。
  13. 必要に応じて、メーカーの指示に従ってヘマトキシリンで切片を対比染色してください。
  14. 精製水 (dH2O) で切片を各5分間ずつ、2回洗ってください。
  15. 切片を脱水してください:
    1. 95%エタノールで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
    2. 100%エタノールで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
    3. キシレンで切片を各10秒間ずつ、2回インキュベートしてください。
  16. カバーガラスで封入してください。

更新:2009年7月

改訂日:2011年8月