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Cell Signaling Technology, Inc. がん免疫治療研究に重要なPD-L1抗体を発表

マサチューセッツ州ダンバース – 2014 年 4 月 5 日 – Cell Signaling Technology, Inc. マサチューセッツ州ダンバースに拠点を置くCSTは、高い特異性を持つPD-L1ラビットモノクローナル抗体 (mAb) の発売を発表しました。最近の報告によると、PD-L1は腫瘍の細胞表面で発現が亢進することが分かっており、このタンパク質は腫瘍が免疫系を回避する要因の一つであるとされています。CSTのPD-L1 Rabbit mAbは、がん免疫を研究し、メラノーマや肺がん、卵巣がん、腎臓がん、前立腺がん、その他のがんの免疫治療の開発に取り組む研究者にとって重要な研究ツールとなります。また、がんに対する生物学的製剤としてPD-L1抗体を評価する臨床研究も進められています (Brahmer, J.R., et al. (2012) New Engl J Med 366,2455-65) 。

IHC PD-L1

PD-L1 (E1L3N™) XP® Rabbit mAbを用いた、パラフィン包埋ヒト肺がんの免疫組織学的解析

PD-L1抗体のアプリケーション

PD-L1は、活性化T細胞の表面受容体であるPD-1に結合し、PD-L1が結合することでT細胞の活性が阻害されます。免疫組織化学染色 (IHC) は、ヒトやマウス異種移植片モデルにおけるPD-L1の役割を研究するための重要なアプリケーションです。CSTのPD-L1 (E1L3N™) XP® Rabbit mAb #13684はIHCのほか、免疫蛍光染色、フローサイトメトリー、ウェスタンブロット、免疫沈降*においてヒトPD-L1を認識することが確認されています。この抗体の高い特異性と感度は、ウェスタンブロットで適切なサイズの単一バンドが検出できること、IHCで腫瘍細胞の内在性PD-L1を検出できることなどによって裏付けられています (画像)。

CSTは、細胞のチェックポイントやがんシグナル伝達などのトランスレーショナルリサーチに関連する標的分子に対して、徹底的に検証された特異性の高い抗体を開発していることで知られています。CSTのがん研究グループはこれまで、乳がん、大腸がん、非小細胞肺がん (NSCLC) の患者のサブセットにみられるEML4-ALK融合遺伝子の同定など、がんの原因となるシグナル伝達の解明に携わってきました。CSTは基礎研究から診断および治療までを網羅する、NSCLCにおけるEML4-ALKに関連する特許権 (米国特許番号8,486,645、8,481,279、8,377,642、8,288,102、8,232,060、8,168,383、7,700,339) を取得しています。

CSTについて

1999年に博士研究者によって設立されたCell Signaling Technology (CST) は、全世界で400名以上の従業員を擁する株式非公開の家族経営企業です。CSTは、応用システム生物学の研究分野、特にがん関連の分野に注力しており、特異性が高く、ロット間差のない抗体の重要性を理解しています。CSTはすべての抗体を社内で製造し、複数のアプリケーションで入念に検証を行っています。抗体を製造した研究者自身がテクニカルサポートを担当しており、お客様の実験計画や問題解決をお手伝いし、信頼性の高い結果を得ていただくことに尽力しています。CSTは、BSIによって、モノクローナル抗体のデザイン、開発、製造における、ISO 9001:2008の遵守を認定されています。

連絡先:

Rebecca J. Reppucci
Cell Signaling Technology, Inc.
Director of Marketing Communications
TEL:+1(978)867-2382 (米国)
Eメール:[保護されたメール]

*For Research Use Only. Not For Use in Diagnostic Procedures.

Cell Signaling Technology®、CST™、XP®は、Cell Signaling Technologyの商標です。