次の製品の専用プロトコールです: Glucose-6-Phosphate Dehydrogenase (G6PD) Activity Assay Kit #12581.
A.機器
- 励起波長、蛍光波長それぞれ約530 nm、590 nmの測定ができる96-ウェルプレートリーダー
- 96-ウェル黒色プレート
B. 試薬の調製
- キットに含まれる以下の凍結乾燥品を溶解してください。
成分 | 精製水 (dH2O) の量 |
G6PDH substrate | 250 μL |
G6PDH Developer | 100 μL |
G6PDH positive control | 50 μL |
NADP | 100 μL |
G6PDH cofactor | 100 μL |
- 試験数を計算してください:サンプルの数+陽性コントロール。
- 表1-2をもとに、計算された試験数に応じて必要量のTotal Detection Solutionを調製してください。
- 96-ウェルプレートには、70 μL/ウェルが推奨されています
- 384-ウェルプレートには、20 μL/ウェルが推奨されています
例:試験回数=10サンプル (n=3) +3陽性コントロール
- 96-ウェルプレート:70 μL/ウェル x 33サンプル=2310 μL+10% =~2500 μL
- 384-ウェルプレート:20 μL/ウェル x 33サンプル=660 μL+10% =~750 μL
- 表1-2をもとに、ネガティブコントロール溶液を調製してください。
注意:G6PD基質を陰性コントロール溶液に加えないでください
- 表1-2をもとに、ポジティブコントロール溶液を調製してください。
- 1X Cell lysis bufferを調製してください。
| Total Detection Solution (μL) | ネガティブコントロール (μL) | ポジティブコントロール (μL) |
G6PD Substrate (40X) | 62.5 | 0 | 0 |
G6PD Developer (100X) | 25 | 3.3 | 0 |
G6PDH cofactor (100X) | 25 | 3.3 | 0 |
G6PD positive control (100X) | 0 | 0 | 1 |
NADP+ (100X) | 25 | 3.3 | 0 |
G6PD Assay Buffer (1X) | 2362.5 | 320 | 99 |
合計 (μL) (約10%の余剰量を含む) | 2500 (30サンプル + 3ポジティブコントロール) | 330 | 100 |
表1:96-ウェルプレートを使用した場合の10サンプル計算例 (triplicate実験)
| Total Detection Solution (μL) | ネガティブコントロール (μL) | ポジティブコントロール (μL) |
G6PD Substrate (40X) | 19 | 0 | 0 |
G6PD Developer (100X) | 7.5 | 1 | 0 |
G6PDH cofactor (100X) | 7.5 | 1 | 0 |
G6PD positive control (100X) | 0 | 0 | 1 |
NADP+ (100X) | 7.5 | 1 | |
G6PD Assay Buffer (1X) | 708.5 | 97 | 99 |
合計 (μL) (約10%の余剰量を含む) | 750 (30サンプル + 3ポジティブコントロール) | 100 | 100 |
表2:384-ウェルプレートを使用した場合の10サンプル計算例 (triplicate実験)
C. 細胞ライセートの調製
接着細胞の場合
- 解析対象となる細胞を80-90%コンフルエンスまで増殖させ、培地を吸引除去してください。
- 実験目的に応じて、調節因子等を含む新しい培地を加え、細胞に適切な時間、適切な処理を行なってください。
- 培地を吸引除去し、細胞を氷冷した1X PBS (#9872) で1回洗浄してください。
- PBSを吸引除去し、氷冷した1X Cell Lysis Buffer (1 mM PMSF添加) を各プレート (直径10 cm) 当たり0.5 mL加えてください。
- 氷上でプレートを5分間インキュベートしてください。
- 細胞をプレートから掻き取り、適切なチューブに移してください。氷上に保持してください。
- ライセートを氷上で超音波処理 (ソニケーション) してください。
- 4°Cで10分間遠心分離 (x14,000 rpm) し、上清を新しいチューブに移してください。上清が細胞ライセートです。
- アッセイ1回分ずつに分注し、-80℃で保存してください。
浮遊細胞の場合
- 解析対象となる細胞を増殖させ、生細胞密度が0.5-1.0 x 106細胞/mLに達したら、低速遠心分離 (~1200 rpm) で細胞を集め、培地を除去してください。目的に応じて調節因子を含む新鮮な培地を加え、細胞を必要時間処理してください。
- 低速遠心分離 (~1200 rpm) により細胞を回収し、5-10 mLの氷冷した1X PBSで1回洗ってください。
- 1X Cell Lysis Buffer (1 mM PMSF添加) を、培養液50 mLから回収した細胞当り2.0 mL加え、溶解してください。
- ライセートを氷上で超音波処理 (ソニケーション) してください。
- 4°Cで10分間遠心分離 (x14,000 rpm) し、上清を新しいチューブに移してください。上清が細胞ライセートです。アッセイ1回分ずつに分注し、-80℃で保存してください。
D. アッセイプロトコール
- G6PD Assay Buffer (1X) でサンプルを適切な濃度に希釈してください。
- Total Detection Solution 70 μLとサンプル30 μLを、黒色の96-ウェルプレートに加えてください。よく混ぜ合わせてください。(384-ウェルプレートの場合は、Total Detection Solution 20 μLとサンプル10 μLを加え、混ぜ合わせてください。)
- ネガティブコントロール:ネガティブコントロール溶液100 μLを3つのウェルに加えてください。 (384-ウェルプレートの場合は、ネガティブコントロール溶液30 μLを加えてください。)
- ポジティブコントロール:Total Detection Solution 70 μLとポジティブコントロール溶液30 μLを、3つのウェルに加えてください。よく混ぜ合わせてください。(384-ウェルプレートの場合は、Total Detection Solution 20 μLとポジティブコントロール溶液10 μLを加え、混ぜ合わせてください。)
- 37°Cで15 分間インキュベートしてください。
- プレートリーダーを用いて、励起波長、蛍光波長それぞれ540 nm、590nmでRFUを測定してください。