ご必要な標識抗体が、Cell Signaling Technology (CST) のカタログに無い場合、CSTはカスタム標識サービスを承っています。
標識の種類:例 | サービスの階層 | サービス内容 |
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I型蛍光色素:Alexa Fluor®、Cyanine (CyDye®)、Pacific Blue™ dye | 基礎的 | 標識 + 未反応の蛍光色素の除去 |
Tier I | 標識度 (DOL) 試験 + Basicサービス | |
Tier II | アプリケーション試験1 + Tier Iサービス | |
Tier III | 安定性試験 + Tier IIサービス | |
II型蛍光色素:Phycoerythrin (PE)、PE-CyDye® タンデム (PE-Cy®7など)、Allophycocyanin (APC) | 基礎的 | 標識 + 精製 |
Tier I | アプリケーション試験1 + Basicサービス | |
Tier II | 安定性試験 + Tier Iサービス | |
ハプテン:ビオチン、ジゴキシゲニン (DIG)、DNP、ダンシル | 基礎的 | 標識 + 未反応のビオチンの除去 |
Tier I | アプリケーション試験2 + Basicサービス | |
ビーズ:Sepharose®ビーズ、磁気ビーズ | 基礎的 | 標識 + 未反応の抗体の除去 |
Tier I | アプリケーション試験3 + Basicサービス | |
酵素:Horseradish peroxidase (HRP) | 基礎的 | 標識 + 精製 |
Tier I | アプリケーション試験2 + Basicサービス |
Alexa Fluor標識に関しては、この製品はLife Technologies Corporationの知的財産ライセンスのもとで提供されます。この製品の譲渡には、購入者が購入した製品を、購入者により行われる研究にのみ使用し、受託研究やサービス研究による料金の受け取りをしないという条件が付けられます。また購入者は、以下のことを禁じられています: (1) この製品またはその構成品を (a) 診断、治療または予防の目的で使用すること; (b) 検査、分析またはスクリーニングサービス、または検査ごとの補償の見返りとしての情報を入手するために使用すること;または、(c) 製造もしくは品質保証/品質管理に使用すること、また、(2) 研究用途のための再販売であるかどうかに関わらず、この製品または構成品を販売もしくは譲渡すること。上記以外の目的のための、この製品のライセンス購入に関する情報については、5781 Van Allen Way, Carlsbad, CA 92008 USAにあるLife Technologies Corporation、または[保護されたメール]にお問い合わせください。Alexa Fluor®はLife Technologies Corporationの登録商標です。Cy、Cy7、CyDye、SepharoseはGE Healthcareの登録商標です。Pacific BlueはMolecular Probes, Inc.の登録商標です。DylightはThermo Fisher Scientific, Inc.およびその子会社の商標です。
DIY標識キットは論文上では見栄えが良いかもしれませんが、貴重なお金を費やすだけの価値がありますか?不適切なラベリングが、特異性の低下や、不安定化/分解の原因になり、抗体のパフォーマンスが低下する可能性があります。さらに、標識の操作中に起こる抗体のロスが原因で、機能的な抗体の量が標識操作前より大幅に減少する可能性もあります。
Cell Signaling Technology (CST) のカスタム標識サービスをご利用いただくことで、時間の浪費の落とし穴を避け、お金をかけて入手した抗体の全量を、余すことなく利用することができます。
Helios (D8W4X) XP® Rabbit mAbを、CSTカスタム標識法 (青) または、他社DIY標識キット (緑) でPE標識しました。 これらの抗体を用いて低発現細胞株RL-7 (破線)、高発現細胞株Jurkat (実線) を染色し、フローサイトメトリーで解析しました。S/N比を算出し、下の表に示しました。
Phospho-Akt (Ser473) (193H12) Rabbit mAbを、CSTカスタム標識法 (青) または、他社DIY標識キット (緑) でHRP標識し、ELISAアッセイで比較しました。ヒトIGFIで処理したMCF7細胞 (実線) または未処理コントロール細胞 (破線) からライセートを調製し、横軸にタンパク質濃度、縦軸に吸光度 (450 nm) を示しました (左)。タンパク質濃度0.625 mg/mLのサンプルから算出したS/N比を示しました(右)。
GAPDH (D16H11) XP® Rabbit mAbを、CSTカスタム標識法、または、他社DIY標識キットでHRP標識しました。これらのHRP標識抗体を同一濃度で用い、C6細胞およびTHP-1細胞から調製したライセートを抽出物をスタンブロットで解析しました。これらの解析結果から、CSTカスタム標識抗体を用いることで、シグナルの特異性がより良く維持されることが分かります。