Cell Signaling Technologyは、重要な細胞シグナル伝達ノードやその他の細胞標的タンパク質を測定する、様々なサンドイッチ抗体アッセイ系をご用意しています。CSTの科学者が、最適の抗体ペアを選別して製品の開発、製造を行なっており、最高の品質、感度、データの一貫性、正確性を確保するため、社内で徹底的に検証を行なっています。また、ELISA製品を開発した科学者自身がカスタマーテクニカルサポートを担当します。
目的に合致したELISAソリューションを選択することは重要です。お客様の研究プロジェクトの遂行にぜひお役立てください。以下にCSTのELISAソリューションの比較を示します。
FastScan ELISAキット | PathScan ELISAキット・ELISA Antibodyペア | |
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アッセイのタイプ | 液相ベースサンドイッチ | 固相サンドイッチ |
実際の作業時間 | 15分間 | キット (コーティング済みプレート): 25分間 ELISA Antibodyペア (お客様がコーティングを行う場合): 45分間以上 |
洗浄の行程数 | 1 | 多数 |
結果が得られるまでの時間 | 90分間 | キット (コーティング済みプレート): 240分間 ELISA Antibodyペア(お客様がコーティングを行う場合): 240分間から一晩 |
必要なELISAの経験レベル | 初心者-経験者 | 初心者-経験者 |
感度 | 従来のELISAと同等以上 | 従来のELISAと同等 |
ダイナミックレンジ | 従来のELISAと同等 | 従来のELISAと同等 |
測定可能なサンプルの種類 | 細胞抽出物/組織抽出物/その他1 | 細胞抽出物/組織抽出物/その他1 |
アッセイ結果の確認のためのコントロール | Yes | なし |
定量化 | 半定量的 | 半定量的 |
検出試薬 | 比色定量 | 比色定量:全ての標的で利用可能 化学発光:一部の標的で利用可能 |
標的のタイプ | 翻訳後修飾 (PTM)、内在性細胞タンパク質 | 翻訳後修飾 (PTM)、内在性細胞タンパク質 |
1 一部のキットはその他の生体サンプルの測定にご利用いただけます。この場合、免疫反応が可能な条件でサンプルを調製してください。
表: FastScan (左) とPathScan (右) ELISAアッセイの比較
Pathscan ELISAアッセイ法では、捕捉抗体を事前にマイクロプレートに吸着させます。サンプル、検出抗体、二次抗体 (HRP標識) を順番に添加し、それぞれの添加行程に続いて、インキュベーション行程と洗浄行程が入ります。捕捉抗体が、標的分子のある部位に結合して捕捉し、検出抗体は同一標的の別の部位に結合します。こうして標的を挟み込むようなサンドイッチ様の複合体が形成されます。
FastScan ELISAキットは、抗体-標的のサンドイッチ様複合体を溶液内で、1回のインキュベーションで形成させることができ、必要な洗浄行程も1回のみです。捕捉抗体、検出抗体、標的サンプルを混ぜ合わせ、マイクロプレートウェルに添加します。予めウェルに吸着させた抗タグ抗体で、サンドイッチ様複合体全体をウェルに固定します。
CSTのELISAキットはバルク包装も可能です。キットによっては96ウェルのほか、384ウェルフォーマットにも対応できます。5キット以上のバルク包装や384ウェルフォーマットの納期や価格については、弊社までお問い合わせください。