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CALMタンパク質ドメイン

リン脂質結合:CALMドメイン

PtdIns(4,5)P2に結合したAP180のCALM/ANTHドメイン

ドメイン結合および機能

CALM (Clathrin Assembly Lymphoid Myeloid) ドメインはANTHとしても知られています。ENTHドメインと類似の構造で、αヘリックスを1つまたはそれ以上多く持ちます。CALM​ドメインもENTHドメインも共に高い特異性をもってPtdIns(4,5)P2 (ホスファイジルイノシトール-4、5-ビスリン酸) に結合しますが、その結合の様式は異なります。ENTHドメインはPtdIns(4,5)P2とポケットの中で結合しますが、それに対してANTHドメインには十分に定義された結合ポケットはなく、その代わり、表面に露出した塩基性アミノ酸で結合を調整します。CALMドメインを持つタンパク質には、 クラスリン被覆ピットの形成への関与が指摘されているAP180とCALMがあります。

構造の参考文献

  1. Ford, M.G. et al. (2001) Science 291(5506), 1051–1055

ドメインタンパク質の例

リン脂質結合:CALMドメイン

結合の例

CALM/ANTHドメインタンパク質 結合パートナー
AP180 PtdIns(4,5)P2
CALM (AP180-2) PtdIns(4,5)P2