サルモネラ菌バクテリオファージP22の四量体Mntリプレッサーのコイルドコイル
コイルドコイル (Coiled-coils;CC) は、構造タンパク質、モータータンパク質、転写因子など、様々なタンパク質のオリゴマー形成ドメインとして機能します。このコイルドコイル構造は、ウイルスから植物、そしてヒトに至るまで保存されており、配列が解析されたゲノムにコードされるタンパク質の約5%がコイルドコイルを持つと予測されています。コイルドコイルは、典型的には、超らせん構造のねじれを作りながら互いに包みあう、2つまたはそれ以上のαヘリックスから構成されます。コイルドコイルは一次構造上、7アミノ酸残基 (abcdefg)nの繰り返しを含んでおり、このうちのaとdは疎水性アミノ酸、eとgは電荷または極性を持つアミノ酸です。コイルドコイルは互いに相互作用して同分子のホモオリゴマーを形成するか、他分子のコイルドコイルドメインとの間にヘテロオリゴマーを形成することができます。
CCドメインタンパク質 | 結合パートナー |
EEA1初期エンドソームタンパク質 | ホモ型およびヘテロ型相互作用 |
Stat1転写因子 | ホモ型およびヘテロ型相互作用 |
FosとJun (AP-1) | ヘテロ型相互作用 |