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LIMタンパク質ドメイン

その他:LIMドメイン

ウズラCRPのC末端LIMドメイン

ドメイン結合および機能

LIMドメインは、発生過程で調節される転写因子のLin-1、Isl-1、Mec-3で最初に同定されました。およそ60のアミノ酸残基の長さを持つこのドメインは、酵母からヒトまでの生物種に由来する300種類以上のタンパク質で同定されています。LIMドメインは亜鉛結合性の、システイン残基を多く含むモチーフで、2つのタンデムな繰り返しを持つZnフィンガーから構成されます。古典的なLIMのコンセンサス配列は、CX2CX16 - 23HX2CX2CX2CX16 - 21 CX2(CH/D) で、これに、機能的な特異性を与える、非常に変化に富む配列がドメインの残りの部分存在しています。GATA型Znフィンガーとは異なり、LIMドメインは、直接DNAに結合するよりはむしろ、タンパク質間相互作用を媒介します。LIMドメインを持つタンパク質は、遺伝子発現、細胞接着、細胞運動、シグナル伝達の調節因子など、様々な細胞機能に関与しています。LIMドメインをもつタンパク質の一部は、タンパク質複合体 (LMOやCRP) の形成を促進するアダプターとして機能するのに対し、他の機能ドメイン (DNA結合ホメオドメインや、キナーゼ触媒ドメイン) と協調した機能をもつLIMタンパク質もあります。さらに、あるLIMドメインは、他のLIMドメインとホモ二量体を形成することができます。

構造の参考文献

  1. Konrat, R. et al. (1997) J. Biol. Chem. 272(18), 12001–12007.

ドメインタンパク質の例

その他:LIMドメイン

結合の例

LIMドメインタンパク質 結合パートナー
Enigma Insulin Receptor (3rd LIMドメイン)
Enigma Ret Receptor (2nd LIMドメイン)
PINCH Integrin-Linked Kinase (ILK) (1st LIMドメイン)
PINCH NCK2 (4th LIMドメイン)
hCRP hCRP homo-dimerization