HRP Chemiluminescent ELISA-P (HRP化学発光ELISA-P)
A. 溶液および試薬
- 炭酸バッファー: 15 mM Na2CO3、35 mM NaHCO3、0.2 g/L NaN3 (pH 9.6)。1 μMとなるように、合成ペプチドを加えた炭酸バッファーを使用してください。
- 10X Phosphate Buffered Saline (PBS): 1 Lを準備する場合は、塩化ナトリウム (NaCl) 80 g、塩化カリウム (KCl) 2 g、リン酸水素ナトリウム(Na2HPO4) 14.4g、リン酸カリウム (KH2PO4) 2.4 gを精製水 (dH2O) 1 Lに溶解してください。pHを7.4に調整してください。
- 洗浄バッファー:0.05% Tween® 20含有1X PBS (PBST)
- ブロッキングバッファー:10 mg/mL ウシ血清アルブミン (BSA) を含むPBST
- 一次抗体希釈バッファー: 1 mg/mL BSA含有PBST
- 二次抗体希釈バッファー: 3% BSA含有PBST
- 96ウェルプレート: 化学発光の検出のために、ソリッドホワイトまたは不透明プレートをご使用ください。
B. ペプチドの固相化
- 96ウェルマイクロタイタープレートの各ウェルに、1 μMで合成ペプチドを加えた炭酸バッファー溶液100 μLを加え、4°Cで一晩、もしくは37°Cで2-6時間インキュベートすることにより、プレートにペプチドを固相化してください。もしペプチドが結合されない場合には、pH 4-8の範囲の他のバッファーで試してください。
- 1ウェルあたり200 μLの洗浄バッファーで、プレートを3回洗ってください。
- 1ウェルあたり200 μLのブロッキングバッファーを加え、37°Cで1時間インキュベートし、プレートをブロッキングしてください。洗浄バッファーでプレートを3回洗ってください。(必要に応じて、乾燥したプレートを4°Cで1-2ヵ月間保存することも可能です。)
C. HRP標識一次抗体を使用する場合
- 一次抗体希釈バッファーを用いて、HRP標識一次抗体を推奨希釈率で希釈してください。各ウェルに100 μLを加え、37°Cで1時間インキュベートしてください。
- 洗浄バッファーで5回洗ってください。
- Luminol/Enhancer Solution (#7003) とStable Peroxide Bufferを等量ずつ混合したワーキング溶液を調製してください。
- プレート用ルミノメーターを用いて、基質を加えてから1-10分以内に、425 nmでの相対発光量 (Relative Light Units : RLU) を測定してください。
- 10分以内に測定した場合に至適なシグナル強度が得られます。
D. HRP標識二次抗体を使用する場合
- 一次抗体希釈バッファーを用いて、一次抗体を推奨希釈率で調製してください。全ウェルに対して100 μLを加え、4°Cで一晩インキュベートするか、37°Cで2-6時間インキュベートしてください。
- 洗浄バッファーでプレートを3回洗ってください。
- 二次抗体希釈バッファーを用いて、HRP標識二次抗体を推奨希釈率で希釈してください。各ウェルに100 μLを加え、37°Cで1時間インキュベートしてください。
- 洗浄バッファーで5回洗ってください。
- Luminol/Enhancer Solution (#7003) とStable Peroxide Bufferを等量ずつ混合したワーキング溶液を調製してください。
- プレート用ルミノメーターを用いて、基質を加えてから1-10分以内に、425 nmでの相対発光量 (Relative Light Units : RLU) を測定してください。
- 10分以内に測定した場合に至適なシグナル強度が得られます。
*推奨されるHRP標識二次抗体:
更新:2010年10月