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標的タンパク質分解:がん治療薬の開発を促進する、治療標的の制御と評価

 

演者:Behnam Nabet博士 (フレッドハッチンソンがん研究センター)、Matthew Stokes博士 (Cell Signaling Technology)

標的タンパク質分解 (TPD) は、「デグレーダー (分解誘導化合物) 」と呼ばれる低分子を用いた、特定のタンパク質のユビキチン依存的な分解を中心とする新しい研究戦略です。この手法は、重要なシグナル伝達経路の選択的な阻害や、これまでアクセスできなかったがんの原因タンパク質の標的化、薬剤耐性の克服などの多くの理由から、がん治療薬の開発において有望視されています。また、この分解手法に基づく戦略は、基本的な遺伝子実験を補完し、標的選択性の向上と優れた速度論的分解能による機能的研究を可能にします。プロテオミクスは、しばしばタンパク質分解に基づく技術と組み合わせて解析することにより、バイオマーカーや潜在的治療標的の発見し、プロテオーム全体にわたる治療効果のより深い理解につながります。本ウェビナーでは、タンパク質のホメオスタシスの選択的な制御によるがんのシグナル伝達ネットワークの標的化について、この手法ががん治療の研究に与える影響を中心に解説します。

本ウェビナーでは、以下の内容をご覧いただけます:

  • 細胞のタンパク質分解機構を利用して、主要ながん関連タンパク質を分解することができる標的タンパク質分解の進展
  • 新たな治療標的の発見に役立ち、キノームまたはプロテオームに関する多くのデータを提供するプロテオミクスの方法論
  • 重要ながんのシグナル伝達経路を選択的に阻害して解析する方法