マサチューセッツ州ダンバース – 2013 年 8 月 27 日 – Cell Signaling Technology, Inc. マサチューセッツ州ダンバースのCSTは本日、HER2介在性の乳がん、肺がん、卵巣がんの研究者にとって重要な、特異性の高いHER3ラビットモノクローナル抗体 (mAb) の発売を発表しました。HER2は20年以上精力的に研究されてきましたが、ごく最近、少なくともがんのあるサブセットにおいては、HER2による正常細胞の形質転換にはHER3が必要である可能性が出てきました1,2。前臨床研究でも近年、HER3の活性が腫瘍細胞の阻害を回避するメカニズムに寄与する可能性が示唆されています3。
CSTのHER3抗体はラビットモノクローナル抗体ですので、がん研究の主流を占めるマウス異種移植片モデルにおけるIHCで、マウス抗体を使用した場合に生じるバックグラウンドの問題を避けることができます。さらに、広範な試験によりEGFR、HER2/ErbB2、HER4/ErbB4など他のファミリーとの交差反応性がないことが確認されており、信頼性の高い結果を得ることができます。HER3抗体を用いた研究の主なアプリケーションはIHCですが、CSTのHER3/ErbB3 XP® Rabbit mAbはIHCのほか、ウェスタンブロット、免疫蛍光染色 (IF)、フローサイトメトリーにおいても検証済みです。
CSTのがん研究グループは、各種がんの根底にあるシグナル伝達ネットワークを解明することに力を注いでいます。革新的なプロテオミクス技術を用いたがんプロテオームの研究と解析により、EML4-ALKの融合遺伝子が同定されました。これは乳がん、大腸がん、非小細胞肺がん (NSCLC) の患者の一部において報告されています。CSTは基礎研究から診断および治療までを網羅する、NSCLCにおけるEML4-ALKに関連する特許権 (米国特許番号8,486,645、8,481,279、8,377,642、8,288,102、8,232,060、8,168,383、7,700,339) を取得しています。
1999年に博士研究者らによって設立されたCell Signaling Technology (CST) は、全世界で400名以上の従業員を擁する株式非公開の家族経営企業です。CSTは、応用システム生物学の研究分野、特にがん関連の分野に注力しており、特異性が高く、ロット間差のない抗体の重要性を理解しています。CSTがすべての抗体を社内で製造し、多くのアプリケーションで綿密に検証しているのはこのためです。さらに、抗体を製造したCSTの研究者自身がテクニカルサポートを担当し、トラブルシューティングや信頼性の高い結果を得るお手伝いをしています。なぜなら、私たちが研究室にいたとしたらそれを望むからであり、事実、私たちも毎日実験室にいる研究者だからです。
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