注目情報はこちら >>

正式なパートナーシップ | WuXi Diagnostics社は診断アッセイの開発に向けてCSTとパートナーシップを締結

先日、Shanghai WuXi Diagnostics Co.Ltd (以下、WXDX社) とCell Signaling Technology (CST) は、標的コンパニオン診断薬 (CDx) の開発に向けた、新たなパートナーシップの締結を発表しました。WXDX社は、新たなCDxアッセイの開発に、世界に通用するCSTが製造する抗体を使用します。両社が協力し合うことにより、腫瘍の診断と治療をサポートする革新的な診断薬の開発が促進されます。

CSTは、抗体やキット、サービスのリーディングサプライヤーとして、生物医学研究コミュニティに高品質な研究および診断ツールの提供し、トランスレーショナルバイオロジーと精密医療の進歩を促進する卓越した貢献を行っています。WXDX社は、エビデンスに基づくIHC研究を用いて診断薬を開発してきた長年の経験を持ち、多くの医療用検査キットの開発から臨床試験、登録プロセスに至るまでのステップを先導しています。また、WXDX社は、複数の段階を経るCDxアッセイのFDA認可を促進するために、様々な製薬企業との提携を通じて、パートナーシップを締結した世界中の研究室に向けた包括的で標準的な「手続き方法」を構築しています。受賞歴のある研究用抗体のメーカーであるCSTと提携することにより、WXDX社は、世界的なニーズが高まっているコンパニオン診断薬の製造や登録、商業化を今まで以上にサポートできます。両社は、生物学的な理解をさらに深め、ヒト疾患の治療法を見つけるという研究者の使命に対応できるように設計された診断ツールの開発に向けて、今後もリソースの提供を行います。

両社の共同研究では、まずはがんの進行、特に肝細胞がん (HCC) に関与する重要なタンパク質であるヒト線維芽細胞増殖因子19 (FGF19) を標的とする予定です。FGF19のシグナル伝達経路は、胆嚢がんや結腸がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、頭頸部扁平上皮がんなどの多くのがんで活性を示すことから、がん治療薬の有望な標的となっています。CSTが開発した特異性の高いラビットモノクローナル抗体を、WXDX社が開発した新たなCDxアッセイに利用することにより、FGF19をベースとするがんの病態の検出と研究を前進させることができます。

パラフィン包埋ヒト結腸腺がん組織を、FGF19 (D1N3R) Rabbit mAbを免疫組織化学染色して解析しました。

信頼性の高い医療用のCDxアッセイを開発するためには、最高品質の抗体からスタートすることが必要不可欠です。実験の元となるこれらの重要な試薬は、必要なときに必要なだけ供給されることが保証されていなくてはいけません。世界的な製品提供の継続性は、トランスレーショナル研究および開発、そして医療業界にとって極めて重要です。

「CSTは抗体の95%以上を自社で製造しています。そのため、弊社は供給を完璧に制御し、必要な時に世界中のあらゆる場所へ製品を即出荷可能です。」と、CSTの最高科学責任者であるRoberto Polakiewiczが述べます。「CSTは、WXDX社のような世界的な研究開発および製造受託機関と提携することにより、厳格に検証された特異性の高い抗体の製造における弊社の専門知識を有効活用して、非臨床研究を、最終的に疾患の理解を深め、患者の生命に影響を与える新たな診断ソリューションへと転換させる支援を継続できます。」

WXDX社とCSTは、戦略的計画を策定した上で、特定のプロジェクトで協力し合い、がん研究と精密医療のための包括的なソリューションの提供を今後も継続します。

WuXi Diagnostics社について

WuXi Diagnostics社は、中国で初めて、統合されたオープンアクセスのプラットフォームを確立した企業の一社です。同社は、上海に、CAPやGCP認証を受けた全分野における実務資格を持つ臨床検査室を、蘇州に、ISO13485認証を受けたグローバル産業化施設を、米国ロチェスターに、イノベーション・プロジェクト・センターを構えています。WXDX社は、あらゆる分野の検査技術や病理学をベースとする、統合診断における高度な知識と専門性を活用し、学際的な技術や臨床データ、アルゴリズムを備えたオープンアクセスのプラットフォームを確立しています。また、同社は100種類近くのバイオマーカー検査法を開発し、世界中の革新的な製薬企業およびバイオテクノロジー企業およそ100社にサービスを提供しています。これまでに、コンパニオン診断製品で1件のクラスIIIの認証を受けています。また、クラスIIでは20件以上の認証、さらにクラスIでは140件以上のIHC製品が認証を受けており、これらの実績が、この業界における競争上の優位性を示しています。

WXDX社は、長年にわたりIHCコンパニオン診断 (CDx) 製品の研究開発に注力しており、CDx製品の開発と登録において豊富な経験を蓄積し、最初から最後まで徹底した統合ソリューションを提供しています。同社は、生物学的な標的の開発や検査キットの開発、臨床試験、様々な疾患の標的に対するアプリケーションの登録申請を成功させています。製薬企業のニーズに応じ、抗体のスクリーニング、プロトコールの確立、CDx製品開発用の一次抗体や二次抗体、IHC自動染色装置などを含む、IHCプラットフォームの完全なソリューションを提供しています。WXDX社は、医療とビジネスのリソースを統合する卓越した能力で、CDx製品の開発や登録、商業化を加速し、世界中の患者の正確な診断と治療をサポートしています。

Cell Signaling Technologyについて

Cell Signaling Technology (CST) は現役の科学者が設立し、所有・運営する独特なライフサイエンス企業で、製品やサービスの品質、技術革新、科学的厳密性において最高水準を保持しています。CSTは1999年に設立され、米国マサチューセッツ州ダンバースに本社を置き、世界中で600名以上の従業員が事業に従事しています。私たちは常に、世界中の科学者に業界最高レベルの製品とサービスを提供し、発見への探究心を刺激しています。CSTは優れた科学技術の促進のため献身的に活動する思慮深い人々で構成される企業であり、顧客や地域社会、地球のための正しい行動に精力的に取り組んでいます。cellsignal.jp

CSTのメディアおよび報道:

Rebecca J. Reppucci (MBA)
Cell Signaling Technology, Inc.
Senior Director, Global MarComm & Technology
電話:+1(978)880-3334 (米国)
Eメール:[保護されたメール]