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MethylScan® - メチル化プロテオミクス

MethylScanプロセス

様々なメチル化抗体とそれらが認識する修飾

タンパク質のメチル化は一般的な翻訳後修飾 (PTM) であり、その多くはアルギニン残基とリジン残基で起こります。アルギニンのメチル化は、RNAプロセシング、遺伝子転写、DNA損傷の修復、タンパク質の移行およびシグナル伝達などのプロセスを制御しています。リジンのメチル化は、ヒストン機能を制御することで最もよく知られており、遺伝子転写のエピジェネティックな制御に関与しています。

MethylScan®技術では、CST独自のメチル化アルギニン (Me-R) またはメチル化リジン (Me-K) 抗体を用い、プロテアーゼ消化したサンプルからメチル化修飾を含むペプチドを濃縮します。CSTのメチル化抗体は、ペプチド阻害実験やペプチドアレイなどで、綿密な試験を行い、特異性や感度を厳密に確認しています。これらの抗体は、メチル化修飾の様式 (モノメチル化、ジメチル化など) や、修飾されたアミノ酸残基 (アルギニン残基、リジン残基) をそれぞれ区別して認識するよう、設計・構築されています。

MethylScan®メチル化プロテオミクスを実施している文献をご覧ください

MethylScan Dot Matrix

マウスの脳および胚におけるアルギニンメチル化の定量解析​:散布図の各プロットは、PTMScan® Mono-Methyl Arginine Motif [mme-RG] Kit #12235で同定した個々のアルギニンモノメチル化ペプチドを表しています。X軸はマウスの脳および胚のモノメチル化部位のペプチドの総強度をlog10の値で表し、Y軸はマウスの脳と胚のペプチドのlog2強度比を表しています。カットオフ値を5倍に設定し、脳、胚で増加がみられるアルギニンモノメチル化ペプチドをそれぞれ緑点、赤点で示しました。脳または胚の一方のみで検出され、比の算出ができないメチル化ペプチドのlog2比については、脳特異的なものを15、胚特異的なものを-15としてプロットしました。脳や胚で濃縮された代表的なメチル化ペプチドをいくつか、グラフ上でハイライトして示しました。

PTMScan®プロテオミクスサービス

ターゲット モチーフ 参考データ
ターゲット モチーフ 参考データ
Mono-Methyl Arginine R-Me マウス胚 | XLS | RAW
Asymmetric Di-Methyl Arginine R-2Me(a)  
Symmetric Di-Methyl Arginine R-2Me(a)  
Pan-Methyl Lysine K-Me, K-2Me, K-3Me