ウェビナーのアーカイブ—Science AAASが提供する以下のウェビナーは、Cell Signaling Technologyが後援しています:
がんにおける代謝の変化:ワールブルク効果を超えて
がんの増殖と細胞生存における代謝の役割は、関心が高まりつつある分野です。エネルギー産生のための酸化的リン酸化から乳酸生成へのグルコース代謝のシフト (ワールブルク効果) は、腫瘍細胞のよく知られた特性であり、主要なシグナル伝達経路や、がん遺伝子、がん抑制因子 (Akt、mTOR、c-myc、p53など) が、腫瘍細胞でみられる解糖の増強に関与しています。エネルギー需要を満たす以外にも、増殖性の高い細胞は、新たな生体成分を生成するために大量の脂質や核酸、アミノ酸も産生する必要があります。そのために、がん細胞では様々な形で代謝の適応を行い、代謝物質の産生を助けたり、増殖を促進し、またアポトーシスの回避に寄与することもあります。このウェビナーでは、3人のソートリーダー達の助けを借りて、これらの問題を深く追求していきます。
参加した専門家
- Matthew Vander Heiden医学博士、マサチューセッツ工科大学 (マサチューセッツ州、ボストン)
- Morris J. Birnbaum医学博士、ペンシルベニア大学 (ペンシルベニア州 フィラデルフィア)
- Brendan D. Manning博士、ハーバード大学スクール・オブ・パブリック・ヘルス (マサチューセッツ州、ボストン)
- 司会者:Sean Sanders博士 (Science/AAAS、ワシントンDC.)
このウェビナーでは、専門家によって次のような議論がなされています。
- 細胞の健康と機能の観点から代謝を理解することの医学的な重要性に関する議論
- 腫瘍形成およびその他疾患に関与すると考えられる代謝経路の解明
- がんの代謝研究の新しい発見とトレンドの共有