Bakペプチドに結合したBcl-xLのBH1-4ドメイン (赤)
プログラム細胞死、またはアポトーシスは、広範囲で発現するBcl-2ファミリーのメンバーは、プログラム細胞死 (アポトーシス) の制御に寄与しています。Bcl-2ファミリーに属する全てのタンパク質は、Bcl-2 Homology (BH) ドメインをもち、BH1、BH2、BH3、BH4の、4つの異なるBHドメインが知られています。抗アポトーシス性のBcl-2ファミリータンパク質 (Bcl-2、Bcl-xL、Bcl-xWなど) は、BH1とBH2ドメイン、場合によってはBH4ドメインをもちます。ほとんどのアポトーシス促進性ファミリーのメンバー (Bax、Bakなど) は、BH3ドメインをもちます。抗アポトーシス性のタンパク質の中にBH3ドメインを持つものもあります (Bcl-2やBcl-xL)。BHドメインタンパク質は、シトクロムcの細胞質への放出を促進または妨げることで、次に続くCaspase-9活性を制御し、ミトコンドリア誘導性アポトーシスを調節します。BH3ドメインはBcl-2ファミリーメンバーの二量体形成を促進します。Bcl-2のホモ二量体形成は、頭部と尾部の相互作用によりますが、これによってBH4ドメインを含むN末端領域が、BH1、BH2やBH3が存在する、Bcl-2のより遠位の部分と相互作用します。対照的に、Bcl-2/Baxヘテロ二量体形成は、尾部と尾部の相互作用からなり、これにはBcl-2のBH1、BH2、BH3ドメインとBH3ドメインを含むBaxの中央領域が必要です。
BH1-4ドメインタンパク質 | 結合パートナー |
Bcl-2, Bcl-xL (BH1, BH2, BH3) | Bax, Bad (BH3) |
Bcl-2 (BH4) | Bcl-2 (BH1, BH2, BH3) |
Mcl-1 | Bim, Noxa, PUMA (BH3) |