注目情報はこちら >>

GATタンパク質ドメイン

ユビキチン結合:GATドメイン

ヒトGGA1のGATドメイン

ドメイン結合および機能

GAT (GGA and Tom1) ドメインは、GTP結合型ARFに結合し、GGAをトランスゴルジネットワークの膜へリクルートする機能を持ちます。N末端のサブドメインは、GTP結合型ARFとGATの結合に重要で、C末端のサブドメインはユビキチンと結合することができます。GATドメインのユビキチンへの結合は、GTP結合型ARFの存在下で促進されます。GATドメインは、SNAREファミリーと構造的な相同性があり、同型の3つのヘリックス束をもっています。このためGAT​ドメインは膜融合に関与すると推測されています。GGA1とGGA3はARF-GTPおよびユビキチンと相互作用しますが、GGA2およびTom1中のGATの機能は現在のところ不明です。

構造

N-GATサブドメイン、またはフックサブドメインは、ヘリックス-ループ-ヘリックス構造で構成され、2番目の長いヘリックスα1のN末端側半分がARF結合に関与します。C‐GATサブドメインは、C末端半分のα1、α2、α3の3つのヘリックス束を構成します。ユビキチンの結合は、GATドメインのα3ヘリックスの片側のアミノ酸残基と、ユビキチンの表面にある44番目のイソロイシン (Ile-44) との間の相互作用によって媒介されます。

構造の参考文献

  1. Suer, S. et al. (2003) PNAS 100(8), 4451–4456.
  2. Shiba, T. et al. (2003) Nat. Struc. Biol. 10(5), 386–392.
  3. Shiba, Y. et al. (2004) JBC 279(8), 7105–7111.

ドメインタンパク質の例

ユビキチン結合:GATドメイン

結合の例

GATドメインタンパク質 結合パートナー
GGA1 ARF1
GGA2 ARF3
GGA3 Rabaptin-5
Tom1