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GRIPタンパク質ドメイン

その他:GRIPドメイン

Golgin-245のGRIPドメイン

ドメイン結合および機能

GRIPドメインは、酵母と哺乳類のゴルジ体タンパク質の一群に存在する、保存されたC末端ドメインとして同定されました。GRIPドメインは、Arl1やArl3など、Arf/Ar1ファミリーの低分子量GTPaseのメンバーと相互作用します。GRIPドメインの構造は、凹面と凸面を持つS字型の立体配置をとる3つのヘリックスから成ります。このドメインは、頭尾連結型のホモ二量体を形成し、Arl1-GTPタンパク質相互作用します。このドメインの存在は、真核生物のゴルジ体選別輸送経路で保存されているようです。

構造

ARF/Arl低分子量GTPaseファミリーのメンバーである、Arl1-GTPと複合体を形成したGolgin-245のGRIPドメインの結晶構造を図に示しました。この相互作用は主に、Arl1のスイッチII領域との疎水性相互作用に媒介されます。GRIPドメインはまた、各サブユニットが独立して1つのArl1-GTPと相互作用する、強固なホモ二量体を形成しますが、このような二量体形成はGRIPドメインを介したゴルジ体への局在化に必要と考えられています。

構造の参考文献

  1. Panic, B. et al. (2003) Mol. Cell 12(4), 863–874.

ドメインタンパク質の例

その他:GRIPドメイン

結合の例

GRIPドメインタンパク質 結合パートナー
Golgins Arls