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SH2タンパク質ドメイン

{2}リン酸/チロシン結合:SH2ドメイン

リン酸化チロシン () に結合したSrcのSH2ドメイン

ドメイン結合および機能

SH2(Src-homology 2​) ドメインは、約100アミノ酸残基からなるモジュールで、特異的なリン酸化型チロシン (pY) ペプチドモチーフに結合します。通常のSH2ドメインは、pYを認識する保存されたポケットを持ち、さらにpYのC末端側の3-6アミノ酸残基を認識するための (特異性を上げる) 可変性の高いポケットを持ちます。SAPのSH2ドメインは、N末端およびC末端の前後のアミノ酸残基においてpYと同様にYを認識することから、時には代替の三又モデルが適応されている可能性を示唆しています。最適な配列を持つリン酸化ペプチドは、SH2ドメインに解離定数約50-500 nMで結合します。

構造の参考文献

  1. Waksman, G. et al. (1993) Cell 72(5): 779–90.

ドメインタンパク質の例

リン酸/チロシン結合:SH2ドメイン

結合の例

SH2ドメインタンパク質 結合パートナー リン酸化ペプチドリガンド SH2特異性残基
    調節 特異性  
Srcチロシンキナーゼ FAK (Focal Adhesion Kinase) pTyr -Ala-Glu-Ile Tyr ΒD5
ホスホリパーゼC-γ C末端SH2 PDGF β受容体 pTyr -Ile-Ile-Pro-Leu-Pro-Asp Cys ΒD5
Grb2アダプター Shcドッキングタンパク質 pTyr -Val-Asn-Val Trp EF1