SSB-2のSPRYドメインの構造
SPRYドメインは元々、タマホコリカビ類およびウサギのリアノジン受容体の二重特異性キナーゼsplAにおける反復配列として発見されました。この約140アミノ酸残基のドメインは独特の立体配位を持つ2つの4本鎖から成る逆向き平行β-シートによって形成されるβ-サンドイッチ構造から成る、新規の折りたたみ構造をとります。B30.2ドメインとの組合せにより、これらの2つのドメインは免疫グロブリン様の折り畳み構造をとります。SSB-2のSPRYは、Par-4 (prostate apoptosis response protein-4) に結合しますが、一方、RanBPM、RanBP10、SSB-1のSPRYドメインはMETとの相互作用を媒介します。SPRYを含むタンパク質で見られる変異は、地中海熱やOpitz症候群の原因となることが示されています。
SPRYタンパク質 | 結合パートナー |
SSB1, SSB2, SSB-4 | Par-4 |
RanBPM, RanBP10 | c-Met |
Pyrin (Marenostrin) |