報告されているAktによるリン酸化の下流標的をPI3K/Akt基質表にまとめました。この表には併せて、関連するリン酸化部位、参考文献、リン酸化の効果の情報も記載してあります。この表はCSTのが管理運営する、翻訳後修飾のオープン科学リソース、PhosphoSitePlus®を用いて作成されており、www.phosphosite.orgのウェブサイトで皆様にご利用いただけます。
基質 | アイソフォーム | 生物種 | 部位 | ヒトのサイト | シーケンス (+/-) | PMID | 基質の機能&リン酸化の効果 |
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14-3-3 z | Akt1 | ヒト | S58 | S58 | VVGARRSsWRVVssI | 11956222 | シグナル伝達、チェックポイント制御、アポトーシス、栄養センシング経路における重要な調節タンパクです。リン酸化の効果は不明です。 |
acinus | Akt1 | ヒト | S1180 | S1180 | GPRsRsRsRDRRRKE | 18559500, 16177823 | アポトーシスにおけるクロマチン凝集を誘導します。リン酸化はこのプロセスを阻害します。 |
Akt1 | ラット | S1329 | S1331 | HSRSRSRsTPVRDRG | 16177823 | ||
ACLY | Akt1 | マウス | S455 | S455 | PAPSRtAsFsESRAD | 16007201 | 細胞質中のアセチル-CoAやオキサロ酢酸 (OAA) の合成を触媒します。リン酸化は酵素の触媒活性を増強します。 |
ADRB2 | Akt1 | ヒト | S346 | S346 | LLCLRRssLKAyGNG | 11809767 | エピネフリンおよびノルエピネフリンに結合する受容体で、中枢神経系で神経調節物質として機能。また、血管系ではホルモンとして機能。;インスリン刺激に応答したリン酸化は、ADBR2の隔離を誘導します。 |
Akt1 | Akt1 | ヒト | S246, T72 | S246, T72 | LSRERVFsEDRARFY, TERPRPNtFIIRCLQ | 16549426 | インスリンや様々な増殖因子・生存因子により活性化され、Wortmannin感受性のP13キナーゼがによって制御される、生存維持やアポトーシスで機能します。自己リン酸化によってキナーゼを活性化します。 |
Akt1 | マウス | S473 | S473 | RPHFPQFsYsAsGtA | 11570877, 10722653 | ||
AMPKA1 | Akt1 | ラット | S485 | S485 | ATPQRSGsISNYRSC | 16340011 | エネルギー恒常性の制御で重要な役割を担う、ヘテロ三量体複合体です。リン酸化はAMPK活性を調節します。 |
AMPKA2 | Akt1 | ラット | S491 | S491 | STPQRSCsAAGLHRP | 16340011 | エネルギー恒常性の制御で重要な役割を担う、ヘテロ三量体複合体です。リン酸化はAMPK活性を調節します。 |
APS | Akt1 | ラット | S588 | S598 | SARSRSNsTEHLLEA | 16141217 | インスリン刺激によるグルコース輸送のシグナル伝達において、インスリン受容体へリクルートされるアダプタータンパク質です。リン酸化は膜への局在化を促進します。 |
AR | Akt1 | ヒト | S213, S791 | S213, S791 | SGRAREAsGAPTsSK, CVRMRHLsQEFGWLQ | 11404460, 14555644, 17470458, 11156376 | 核内受容体です。リン酸化は、ARの活性化を抑制し、その標的遺伝子の発現およびアポトーシスを抑制します。 |
arfaptin 2 | Akt1 | ヒト | S260 | S260 | GTRGRLEsAQATFQA | 15809304 | Hungtington病の一要因とされている、タンパク質と相互作用するADPリボシル化因子です。リン酸化は神経細胞の生存維持と神経保護を促進します。 |
ARHGAP22 | Akt1 | ヒト | S16 | S16 | ARRARSKsLVMGEQS | 21969604 | Rac1を阻害するRho GTPase活性化因子です。リン酸化によって、14-3-3の結合と細胞運動性の制御をします。 |
AS160 | Akt1 | ヒト | T642 | T642 | QFRRRAHtFsHPPss | 16880201, 11994271, 16935857 | インスリン刺激によるRab GTPase活性化タンパク質で、構造的および機能的にTBC1D1と類似しています。リン酸化はGlut4の移行を促進します。 |
ASK1 | Akt1, Akt2 | ヒト | S83 | S83 | ATRGRGssVGGGSRR | 11154276, 15782121, 15911620, 14500571, 12697749 | JNK経路を介してアポトーシスを誘導するMAPKKKです。リン酸化は活性を阻害し、生存を促進します。 |
ataxin-1 | Akt1 | ヒト | S775 | S775 | ATRKRRWsAPESRKL | 17540008, 12757707 | 14-3-3がAtaxin-1と結合することで安定化し、ポリグルタミンの凝集と神経変性を誘発します。リン酸化は14-3-3の結合を促進します。 |
B-Raf | Akt1, Akt3 | ヒト | S365, S429 | S365, S429 | GQRDRsssAPNVHIN, PQRERKsssSsEDRN | 10869359, 18451171 | Erk1/2経路のシグナル伝達中間体です。リン酸化によって阻害されます。 |
BAD | Akt1 | ヒト | S99 | S99 | PFRGRsRsAPPNLWA | 11020382, 10558990, 19667065 | アポトーシス促進性タンパク質です。リン酸化は機能を阻害し、生存を促進します。 |
Akt1 | マウス | S112, S155 | S75, S118 | ETRsRHssyPAGtEE, GRELRRMsDEFEGSF | 9381178, 11723239, 10983986, 15123689, 10949026 | ||
Bcl-10 | Akt1 | ヒト | S218, S231 | S218, S231 | EEGTCANsSEMFLPL, PLRSRtVsRQ_____ | 16280327 | CARD (Caspase Recruitment Domain) を有するタンパク質で、アポトーシスを誘導しすることや、NF-κBを活性化することが示されています。リン酸化は核移行を誘導します。 |
Bcl-xL | Akt1 | ラット | S106 | S106 | LRYRRAFsDLTSQLH | 18951975 | アポトーシス性のタンパク質に結合し、アポトーシスを抑制します。リン酸化はVDAC結合を促進します。 |
Bex1 | Akt1 | ラット | S105 | S102 | KLRERQLsHSLRAVS | 16498402 | NGFをはじめとしたニューロトロフィンのシグナル伝達アダプター分子で、細胞周期の進行に関与します。リン酸化はプロテアソームによる分解を抑制します。 |
Bim | Akt1 | ヒト | S87 | S87 | FIFMRRssLLSRSss | 16282323 | アポトーシス促進タンパク質です。リン酸化は14-3-3結合/不活性化、細胞生存を促進します。 |
BRCA1 | Akt1 | ヒト | S694, T509 | S694, T509 | QTSKRHDsDTFPELK, LKRKRRPtsGLHPED | 20085797, 10542266 | 乳がん感受性遺伝子産物で、がん抑制因子と考えられています。リン酸化は、核への局在化を妨げることで、機能を変化させると考えられています。 |
BRF1 | Akt1 | ヒト | S92, S203 | S92, S203 | RFRDRsFsEGGERLL, PRLQHsFsFAGFPSA | 17030608, 15538381 | mRNAの3'非翻訳領域にみられるAUリッチ領域 (ARE) に結合する、CCCH Znフィンガータンパク質です。エキソソームによるmRNAの脱アデニル化および迅速な分解を促進します。リン酸化は、14-3-3タンパク質の結合とBRF1の不活性化をもたらします。 |
CACNB2 | Akt1 | ラット | S625 | S630 | KQRSRHKsKDRYCDK | 15311280 | 電位依存性カルシウムチャネルです。リン酸化は形質膜へのチャネル輸送を制御します。 |
CaRHSP1 | Akt1 | ヒト | S52 | S52 | tRRtRtFsAtVRASQ | 15910284 | RNA結合タンパク質です。リン酸化の効果は現在のところ不明です。 |
Casp9 | Akt1 | ヒト | S196 | S196 | KLRRRFssLHFMVEV | 9812896 | アポトーシスを開始させるプロテアーゼです。リン酸化はプロテアーゼ活性を阻害します。 |
CBP | Akt1 | マウス | T1872 | T1871 | LMRRRMAtMNTRNVP | 17166829 | ヒストンおよび非ヒストンタンパク質をアセチル化します。リン酸化は、活性を増大させます。 |
CBY1 | Akt1, Akt2 | ヒト | S20 | S20 | TPPRKSAsLSNLHsL | 18573912 | Wntシグナル伝達経路を阻害します。リン酸化は、細胞質の14-3-3の結合を引き起こしβ-Cateninを隔離させます。 |
CCT2 | Akt1 | ヒト | S260 | S260 | GsRVRVDstAkVAEI | 19332537 | タンパク質シャペロン複合体のメンバーです。リン酸化の影響は現在のところ不明です。 |
CD34 | Akt2 | マウス | S343 | S346 | yssGPGAsPETQGKA | 21499536 | I型膜貫通型糖リン酸化タンパク質で、造血幹細胞/前駆細胞、血管内皮、一部の線維芽細胞で発現します。細胞接着の負の制御因子として機能します。リン酸化の影響は現在のところ不明です。 |
Cdc25B | Akt1 | マウス | S351 | S353 | VQSKRRKsVtPLEEQ | 17554083 | Cdc2活性化を引き起こす、ホスファターゼです。リン酸化はM期促進因子の活性化を促進します。 |
CDK2 | Akt1 | ヒト | T39 | T39 | LkKIRLDtETEGVPs | 18354084 | S期で機能するサイクリン依存性キナーゼです。リン酸化はサイクリンAの結合を増加します。 |
CELF1 | Akt1 | ヒト | S28 | S28 | GQVPRTWsEKDLREL | 18570922 | RNA結合タンパク質です。リン酸化はサイクリンD1 mRNAとの相互作用を増強します。 |
CENTB1 | Akt1 | ヒト | S554 | S554 | SIRPRPGsLRSKPEP | 16256741 | ARFタンパク質のGTPase活性化タンパク質 (GAP) です。リン酸化は、b1-integrinを含むエンドソームのリサイクリングや、細胞遊走を抑制します。 |
CENTG1 | Akt1 | ヒト | S985 | S985 | THLSRVRsLDLDDWP | 19176382 | ARF1およびARF5のGTPase活性化タンパク質 (GAP) です。リン酸化は、CENTG1のGTP結合およびNF-κB活性を増強します。 |
CFLAR | Akt1 | ヒト | S273 | S273 | LLRDTFTsLGYEVQK | 19339247 | アポトーシスの調節因子です。リン酸化によって分解が促進されます。 |
Chk1 | Akt1 | ヒト | S280 | S280 | AKRPRVtsGGVsEsP | 15107605, 12062056 | DNA損傷のエフェクターとして知られ、DNA損傷中のG2/M移行を制御します。リン酸化はATM/ATRによるリン酸化を妨げることで機能を阻害します。 |
CK1-D | Akt1 | ラット | S370 | S370 | MERERKVsMRLHRGA | 17594292 | キナーゼであり、生物時計のコア因子です。リン酸化はキナーゼ活性を阻害します。 |
CLK2 | Akt1 | ヒト | S34, T127 | S34, T127 | HKRRRSRsWSSSSDR, RRRRRSRtFSRSSSQ | 20682768 | セリン/スレオニンキナーゼとチロシンキナーゼの二面性をもつキナーゼです。リン酸化は電離放射線照射後の細胞生存を促進します。 |
Cot | Akt1 | ヒト | S400 | S400 | EDQPRCQsLDSALLE | 12138205 | がん遺伝子です。リン酸化はNF-κB依存的な転写を誘導します。 |
CREB | Akt1 | ラット | S133 | S133 | EILsRRPsYRkILND | 9829964 | cAMP応答配列に結合して標的遺伝子を活性化する、bZIP転写因子です。リン酸化によって活性化されます。 |
CTNNB1 | Akt1, Akt2 | ヒト | S552 | S552 | QDtQRRtsMGGtQQQ | 17287208 | Wntシグナル伝達経路のタンパク質です。リン酸化は核への局在化を引き起こします。 |
CTNND2 | Akt1 | マウス | T454 | T457 | tGTFRtstAPssPGV | 17993462 | 接着分子の制御をする転写活性化因子です。リン酸化は、p190RhoGEFへの結合を促進して樹状突起形成を誘導します。 |
Cx43 | Akt1 | ラット | S369 | S369 | RPssRAssRAssRPR | 18163231 | ギャップ結合タンパク質です。リン酸化は14-3-3結合を可能にします。 |
Akt1, Akt3 | ラット | S373 | S373 | RAssRAssRPRPDDL | 17008717, 18163231 | ||
DLC1 | Akt1 | ラット | S330 | S766 | VTRTRSLsTCNKRVG | 16338927 | がん抑制因子として知られています。インスリン刺激を受けるリン酸化タンパク質で、Glut4の局在変化に関与する可能性があります。リン酸化はおそらく自身のGAP活性を阻害します。 |
DNAJC5 | Akt1 | ラット | S10 | S10 | DQRQRsLsTSGESLY | 16243840 | エクソサイトーシスに関与します。リン酸化は後期エクソサイトーシスのカイネティクスを制御します。 |
DNMT1 | Akt1 | ヒト | S143 | S143 | RtPRRsksDGEAkPE | 21151116 | 維持メチルトランスフェラーゼで、DNAの複製中に適切なメチル化パターンを新規に合成されたDNAへ写し取ります。リン酸化はDNMT1安定性を増大し、メチル化を防止します。 |
EDC3 | Akt1, Akt2 | ヒト | S161 | S161 | sFRRRHNsWssSsRH | 20051463 | mRNAの5'キャップ構造の除去に関与します。リン酸化は、14-3-3タンパク質の相互作用を誘導し、mRNAを介したED3媒介型の転写後制御を促進します。 |
EDG-1 | Akt1 | ヒト | T236 | T236 | RTRSRRLtFRKNISK | 11583630 | Gタンパク質共役型受容体です。リン酸化は細胞遊走を促進するシグナル伝達を活性化します。 |
eIF4B | Akt1 | マウス | S422 | S422 | RERsRtGsEssQtGA | 18836482 | mRNAがリボソームに結合するのに必要な分子です。リン酸化は転写活性を増大させます。 |
ENaC-a | Akt1 | ラット | S621 | S594 | RFRSRYWsPGRGARG | 21220922 | ナトリウムの再吸収を媒介する、アミロライド感受性の上皮性ナトリウムチャネルです。リン酸化はENaC特異的活性を増大させます。 |
eNOS | Akt1 | ヒト | S615, S1177 | S615, S1177 | SYKIRFNsISCSDPL, TsRIRtQsFsLQERQ | 12511559, 12446767, 10376603, 18622039, 12171920 | 一酸化窒素 (NO) の産生を触媒する酵素です。リン酸化は、酵素の活性化、NO産生、心血管の恒常性 (血管拡張、血管リモデリング、血管新生) をもたらします。 |
EphA2 | Akt1 | ヒト | S897 | S897 | RVsIRLPstsGsEGV | 19573808 | GPIアンカーEphrin Aリガンドへ結合する受容体型チロシンキナーゼです。細胞接着、細胞遊走、軸索ガイダンス、恒常性維持の調節をします。リン酸化は、EphA2に誘導される細胞遊走や浸潤を調節します。 |
ER-a | Akt1, Akt2 | ヒト | S167 | S167 | GGRERLAsTNDKGSM | 11139588, 16113102, 11507039 | 核内受容体、転写因子です。リン酸化によって活性化され、乳腺細胞や子宮細胞を増殖させる遺伝子の発現を増加させます。 |
Akt1 | ヒト | S305 | S305 | IkRSkkNsLALSLtA | 20101208 | ||
ER-b | Akt1 | マウス | S236 | D236 | VRRQRSAsEQVHCLN | 17166829 | 核内受容体、転写因子です。リン酸化は補助因子の結合を妨げ、活性を低下させます。 |
EZH2 | Akt1 | ヒト | S21 | S21 | CWRKRVKsEYMRLRQ | 16224021 | メチルトランスフェラーゼです。リン酸化は、Histone H3のLys27へのメチル化を低下させ、遺伝子発現を増加させます。 |
ezrin | Akt2 | ヒト | T567 | T567 | QGRDKYKtLRQIRQG | 15531580 | 形質膜/細胞骨格のリンカータンパク質です。リン酸化は、アクチン結合と細胞骨格形成を促進します。 |
FANCA | Akt1 | ヒト | S1149 | S1149 | CLRSRDPsLMVDFIL | 11855836 | DNA修復に関与するATPaseです。リン酸化はAktによって負に制御されます。 |
FLEG1 | Akt1 | ヒト | S486 | S486 | GLEtRRLsLPSsKAK | 17256767 | 特定のヒストンをセントロメアへ配置させるシャペロンタンパク質です。リン酸化は14-3-3への結合を可能にします。 |
FLNC | Akt1, Akt2 | ヒト | S2233 | S2233 | LGRERLGsFGsItRQ | 15461588 | 筋細胞で機能する筋特異的なフィラミンです。リン酸化の効果は現在のところ不明です。 |
FOXA2 | Akt1 | ヒト | T156 | T156 | KTYRRSYtHAKPPYS | 14500912 | 胚発生および分化に関与する転写因子です。リン酸化は核の排除およびFoxA2依存性転写活性の阻害をもたらします。 |
FOXG1 | Akt1 | ヒト | T279 | T279 | KLRRRSttsRAKLAF | 17435750 | 脳の発生に関与する転写抑制因子;リン酸化は核外輸送を促進します。 |
FOXO1A | Akt1 | ヒト | S256, S319, T24 | S256, S319, T24 | sPrRrAAsMDNNSkF, TFRPRtssNAsTIsG, LPRPRSCtWPLPRPE | 15668399, 10358075, 11237865, 16076959, 11311120 | 細胞周期停止、アポトーシス、グルコース代謝に関与する転写因子です。リン酸化は、核からの輸送を引き起こし、活性を阻害します。 |
FOXO3A | Akt1 | ヒト | S253, T32 | S253, T32 | APRRRAVsMDNSNKY, QSRPRsCtWPLQRPE | 10910908, 10995739, 10102273, 11154281 | 細胞周期停止やアポトーシスに関与する転写因子です。リン酸化は核からの輸送を引き起こし、活性を阻害します。 |
FOXO4 | Akt1 | ヒト | S197, S262, T32 | S197, S262, T32 | APRRRAAsMDSSSKL, TFRPRSssNASSVST, QSRPRsCtWPLPRPE | 11313479, 11313479, 10217147, 16272144 | 細胞周期停止、アポトーシス、インスリンシグナル伝達に関与する転写因子です。リン酸化は核からの輸送を引き起こし、活性を阻害します。 |
Gab2 | Akt1 | ヒト | S159 | S159 | LLRERKSsAPSHsSQ | 11782427 | RTKシグナルを仲介するドッキング/足場タンパク質、原がん遺伝子として知られています。リン酸化は活性を阻害します。 |
GABRB2 | Akt1 | ラット | S434 | S434 | SRLRRRAsQLKITIP | 12818177 | 脳において早い抑制性シナプス伝達を媒介する受容体です。リン酸化は細胞表面の受容体数を増加させます。 |
GAPDH | Akt2 | ヒト | T237 | T237 | GMAFRVPtANVSVVD | 21979951 | 解糖系のグリセルアルデヒド-3-リン酸のリン酸化を触媒します。リン酸化は核移行およびGAPDH誘導性のアポトーシスを減少させます。 |
GATA1 | Akt1 | ヒト | S310 | S310 | QTRNRKAsGkGkkkR | 16107690 | 転写因子です。リン酸化は活性を増加し、血液細胞の分化を促進します。 |
GATA2 | Akt1 | ヒト | S401 | S401 | QTRNRKMsNKSKKSK | 15837948 | 転写因子です。リン酸化は脂肪生成の促進を阻害し、炎症を低減します。 |
girdin | Akt1 | ヒト | S1417 | S1417 | INRERQKsLtLTPTR | 16139227 | アクチン結合タンパク質です。リン酸化は細胞の遊走を促進します。 |
GOLGA3 | Akt1 | マウス | S174, S385 | S174, S389 | VKRHRERsSQPAtKM, EVRsRRDsICsSVSM | 17888676 | ゴルジ体自己抗原です。リン酸化はアポトーシスを減少させます。 |
Grb10 | Akt1 | マウス | S455 | S428 | NAPMRsVsENsLVAM | 15722337 | 多くの受容体型チロシンキナーゼと、その下流分子と相互作用するアダプタータンパク質で、シグナル伝達を媒介します。リン酸化は14-3-3への結合を可能にします。 |
GSK-3a | Akt1 | ヒト | S21 | S21 | SGRARtssFAEPGGG | 11340086, 11563975, 11577096 | グリコーゲンシンターゼをリン酸化・失活させるセリン/スレオニンプロテインキナーゼです。リン酸化は活性化を阻害します。 |
GSK-3b | Akt1 | ヒト | S9 | S9 | SGRPRttsFAESCKP | 12900420, 15457186, 11563975, 11340086, 11577096, 8985174 | グリコーゲンシンターゼをリン酸化・失活させるセリン/スレオニンプロテインキナーゼです。リン酸化は活性化を阻害します。 |
H2B | Akt1 | ヒト | S37 | S37 | RKRsRkEsysIyVyk | 8985174 | ヌクレオソームコアの構成分子です。リン酸化の効果は現在のところ不明です。 |
H3 | Akt1 | マウス | S10 | S10 | tKQTARksTGGkAPR | 12529330 | ヌクレオソームコアの構成分子です。リン酸化は有糸分裂および減数分裂中の染色体凝縮と相関します。 |
HMOX1 | Akt1 | ヒト | S188 | S188 | LYRSRMNsLEMtPAV | 15581622 | ストレス応答に関与するヘムオキシゲナーゼです。リン酸化は結合親和性を調節します。 |
hnRNP A1 | Akt1 | ヒト | S199 | S199 | sQrGrsGsGNFGGGr | 18562319 | hnRNP粒子内へのpre-mRNAパッケージングに関与し、poly(A) mRNAを細胞質から核へ輸送します。リン酸化はサイクリンD1とc-MycのIRES活性における役割を調節します。 |
hnRNP E1 | Akt1, Akt2 | マウス | S43 | S43 | VKRIREEsGARINIS | 20154680 | 一本鎖核酸へ結合します。リン酸化は、BAT因子の結合阻害や、Dab2やILEIのmRNAの翻訳活性化をもたらします。 |
HSP27 | Akt1 | ヒト | S82 | S82 | RALsRQLssGVSEIR | 12740362 | ストレスや有害環境変化への細胞耐性を与える熱ショックタンパク質です。リン酸化は三次構造を変え、アクチン重合を調節、再編成します。 |
HTRA2 | Akt1, Akt2 | ヒト | S212 | S212 | RVRVRLLsGDTYEAV | 17311912 | アポトーシス中に放出されるプロテアーゼです。リン酸化は活性を阻害し、そのアポトーシス促進機能を減弱させます。 |
Huntingtin | Akt1 | ヒト | S421 | S421 | GGRsRsGsIVELIAG | 12062094, 14725621, 15843398, 16452687 | Huntington関連分子です。Aktのリン酸化は核の凝集をブロックし、神経を保護します。 |
IKK-a | Akt1, Akt2 | ヒト | T23 | T23 | EMRERLGtGGFGNVC | 18515365, 12048203, 10485710, 19609947 | NF-κBシグナル伝達中間分子です。リン酸化はNF-κBおよび免疫/ストレス応答を活性化します。 |
IP3R1 | Akt1 | ラット | S2682 | S2690 | FPRMRAMsLVSSDSE | 16332683 | Ca2+の放出およびシグナル伝達に関与します。リン酸化はアポトーシス耐性を誘導し、これはCaspase-3を不活性化するためであると考えられています。 |
IRAK1 | Akt1 | ヒト | T100 | T100 | LRARDIItAWHPPAP | 11976320 | Tollシグナル伝達に関与する、セリン/スレオニン特異的IL-1受容体結合型キナーゼです。リン酸化はIRAK媒介型NK-κB活性化を阻害します。 |
IRS1 | Akt1 | ヒト | S629 | S629 | VPSGRKGsGDyMPMs | 17640984 | インスリン受容体シグナル伝達の中間分子です。リン酸化は機能を阻害します。 |
Akt1 | ラット | S522 | S527 | RFRKRTHsAGTSPTI | 17579213 | ||
KHSRP | Akt1, Akt2 | ヒト | S193 | S193 | GLPERSVsLTGAPES | 17177604 | RNA分解装置をリクルートし、mRNA分解の活性化、スプライシングの調節などを行います。リン酸化により分解され、RNA分解が抑制されます。 |
Kv11.1 iso5 | Akt1 | ヒト | T897 | T897 | SFRRRtDtDtEQPGE | 18791070 | 電位開口型カリウムチャネルの膜孔形成サブユニットで、心筋細胞の律動的な興奮性や、内分泌細胞に必須です。リン酸化はチャネルを阻害します。 |
Lamin A/C | Akt1 | ラット | S301, S404 | S301, S404 | RSRGRASsHSSQSQG | 18808171 | 核ラミナの構成因子です。リン酸化は核ラミナの機能を調節します。 |
LTB4R2 | Akt1 | ヒト | T355 | T355 | GGRsREGtMELRTTP | 22044535 | 走化性に関与する低親和性ロイコトリエン受容体です。リン酸化は走化性応答の活性化を調節します。 |
Mad1 | Akt1 | ヒト | S145 | S145 | IERIRMDsIGSTVSS | 18451027, 19526459, | 紡錘体形成チェックポイントの構成因子です。リン酸化はユビキチン化と、26Sプロテアソームによる分解をもたらします。 |
MDM2 | Akt1 | ヒト | S166, S186, S188 | S166, S186, S188 | SsRRRAIsEtEENsD, RQRKRHKsDsIsLsF, RKRHKsDsIsLsFDE | 11715018, 15169778, 11504915, 11850850, 11923280, 15527798, 11960368 | p53の分解に関与するユビチキンリガーゼです。リン酸化によって核移行とp53の阻害が起こります。 |
MDM4 | Akt1 | ヒト | S367 | S367 | PDCRRtIsAPVVRPK | 18356162 | p53分解とアポトーシスに関与するRINGフィンガードメインタンパク質です。リン酸化はMDM4とMDM2を安定化します。 |
METTL1 | Akt1 | ヒト | S27 | S27 | yYRQrAHsNPMADHT | 15861136 | tRNAのm7G46形成を触媒します。リン酸化によって不活性化します。 |
MKK4 | Akt1 | ヒト | S80 | S80 | IERLRtHsIEsSGKL | 15911620, 11707464 | ストレス/炎症に関与するJNK/SAPK経路のシグナル伝達中間分子です。リン酸化は活性を阻害します。 |
MLK3 | Akt1 | ヒト | S674 | S674 | PGRERGEsPTtPPTP | 12458207 | JNKの関与する神経細胞死に寄与します。リン酸化は活性を阻害します。 |
MST1 | Akt1 | ヒト | T120 | T120 | IIRLRNktLTEDEIA | 19940129 | アポトーシス促進性キナーゼです。リン酸化によって、キナーゼ活性および核移行をが抑制され、アポトーシス促進シグナル伝達が阻害されます。 |
MST2 | Akt1 | ヒト | T117, T384 | T117, T384 | IIRLRNktLIEDEIA, GTMKRNAtsPQVQRP | 20231902, 20086174 | MAPK経路上流の活性化分子で、アポトーシス、形態形成、細胞骨格の再構成を調節します。リン酸化はアポトーシス促進機能を阻害します。 |
mTOR | Akt1 | ヒト | T2446, S2448 | T2446, S2448 | RsRtRtDsysAGQsV | 15208671, 10910062, 10567225 | タンパク質合成や細胞増殖に関与します。リン酸化は活性を増大させます。 |
MYO5A | Akt2 | マウス | S1650 | S1652 | GLRKRtssIADEGty | 17515613 | アクチンベースのモータータンパク質で、細胞質の小胞輸送および足場の役割を担っています。リン酸化はインスリンに誘導されるGlut4小胞移行を促進します。 |
Myt1 | Akt1 | ヒトデ | S75 | S83 | ESRPRAVsFRQSEPS | 11802161 | Wee1ファミリーのメンバーで細胞周期調節因子です。リン酸化はMyt1を抑制し、M期を開始します。 |
NDRG2 | Akt1 | ヒト | S332, T348 | S332, T348 | LsRsRtAsLtsAAsV, GNRsRsRtLsQssEs | 15461589 | インスリンで刺激されるリン酸化タンパク質です。リン酸化はインスリンシグナル伝達を促進します。 |
NFAT90 | Akt1 | ヒト | S647 | S647 | rGrGRGGsIRGRGRG | 18097023, 20870937 | 翻訳抑制タンパク質です。核外輸送にリン酸化が必要です。 |
NHE1 | Akt1 | ヒト | S648, S703, S796 | S648, S703, S796 | KTRQRLRsyNRHTLV, MsRARIGsDPLAyEP, QRIQRCLsDPGPHPE | 18757828, 20026127 | pH調節およびシグナル伝達に関与するナトリウム/水素交換輸送体です。リン酸化は活性を阻害します。 |
NMDAR2C | Akt1 | マウス | S1084 | S1081 | GPRPRHAsLPSSVAE | 19477150 | グルタミン酸受容体チャネルサブユニットです。リン酸化によって14-3-3εへの結合が促進し、小脳のNMDA受容体の表面発現の増加が起こります。 |
Akt1 | ラット | S1083 | S1081 | GPRPRHAsLPSSVAE | 19477150 | ||
NuaK1 | Akt1 | ヒト | S600 | S600 | PARQRIRsCVSAENF | 15060171, 12409306 | AMPKファミリーメンバーで、グルコース飢餓条件で細胞の生存維持に寄与します。リン酸化はキナーゼ活性を増大させます。 |
Nur77 | Akt1 | ヒト | S351 | S351 | GRRGRLPsKPKQPPD | 16434970, 11274386 | 核内受容体、転写因子で、T細胞のアポトーシスを調節します。リン酸化は転写活性を阻害します。 |
p21 Cip1 | Akt1 | ヒト | S146, T145 | S146, T145 | GRkRRQtsMTDFYHs, QGRkRRQtsMTDFYH | 17855660, 11231573, 11756412, 15173090, 11463845, 116982699 | 細胞周期および細胞生存を調節します。リン酸化はタンパク質の安定性を増大させます。 |
p27Kip1 | Akt1 | ヒト | S10, T157, T198 | S10, T157, T198 | NVRVsNGsPsLErMD, GIRkrPAtDDSSTQN, PGLRRRQt_______ | 18710949, 12042314, 12244302 | G1細胞周期制限点を強化する、CDK阻害タンパク質です。リン酸化は14-3-3結合と細胞質への局在化を促進します。 |
p300 | Akt1 | ヒト | S1834 | S1834 | MLRRRMAsMQRTGVV | 16024795, 11116148 | 転写のコアクチベーターです。リン酸化は、細胞タイプや生理的刺激によって、転写活性を活性化または抑制します。 |
p47phox | Akt1 | ヒト | S304, S328 | S304, S328 | GAPPRRssIRNAHSI, QDAYRRNsVRFLQQR | 12734380 | 食細胞NADPHオキシダーゼ複合体の構成因子です。病原体の侵入に応答して、酸素の還元反応を触媒し、スーパーオキシドを産生します。リン酸化はp47hox呼吸性バースト活性を調節します。 |
PAK1 | Akt1 | マウス | S21 | S21 | APPMRNTsTMIGAGS | 14585966 | p21活性化キナーゼ (PAK) です。細胞骨格再構成、MAPKシグナル伝達、アポトーシスシグナル伝達、食細胞NADPHオキシダーゼの制御、成長因子誘発性神経突起伸長に関与します。Ser21のリン酸化はアダプタータンパク質Nckとの結合を調節します。 |
palladin | Akt1 | ヒト | S1118 | S1118 | VRRPRsRsRDsGDEN | 20471940 | アクチン結合タンパク質です。リン酸化はFアクチンの束化を促進し、細胞遊走を阻害します。 |
PAR-4 | Akt1 | ラット | S249 | N257 | SRHNRDTsAPANFAS | 16209943 | アポトーシス促進性因子で、Fas-FADD-Caspase-8経路の活性化と、NF-κB生存維持経路の阻害をします。リン酸化は核移行を妨げ、細胞生存を促進します。 |
PDCD4 | Akt1 | ヒト | S67, S457 | S67, S457 | kRRLRKNssRDsGRG, RGRKRFVsEGDGGRL | 16357133 | アポトーシス中に強く誘導されるがん抑制タンパク質です。リン酸化はがん抑制機能を阻害します。 |
PDE3A | Akt1 | マウス | S290, S291, S292 | S290, S291, S292 | GWKRRRRsssVVAGE, WKRRRRsssVVAGEM, KRRRRsssVVAGEMS | 17124499 | cAMPおよびcGMPのレベル、インスリン依存性卵成熟を調節します。リン酸化は活性を増大させます。 |
PDE3B | Akt1 | マウス | S273 | S295 | VIRPRRRssCVsLGE | 10454575 | cAMPおよびcGMPのレベルを調節します。また、インスリンによって活性化され、脂肪分解を調節します。リン酸化は活性を増大させます。 |
PEA-15 | Akt1 | ヒト | S116 | S116 | KDIIRQPsEEEIIKL | 12808093 | 細胞増殖、細胞死およびグルコース利用を調整することが知られている、リン酸化タンパク質です。リン酸化はFADDやErkへの結合を媒介し、さらにErkやアポトーシスシグナル伝達経路を調節します。 |
peripherin | Akt1 | マウス | S66 | S59 | SSSARLGsFRAPRAG | 17569669 | ニューロンの中間径フィラメントタンパク質です。リン酸化は運動神経の再生を促進します。 |
PFKFB2 | Akt1 | ヒト | S466, S483 | S466, S483 | PVRMRRNsFtPLSSS, IRRPRNysVGSRPLK | 12853467 | インスリンによるグルコース代謝に関与する解糖系酵素です。リン酸化は活性を増大させます。 |
PFKFB3 | Akt1 | ヒト | S461 | S461 | NPLMRRNsVtPLAsP | 15896703 | フルクトース-2,6-二リン酸の合成および分解に関与します。リン酸化は阻害に対する感度を低下させます。 |
PGC-1 a | Akt1, Akt2 | マウス | S570 | S571 | RMRSRsRsFsRHRSC | 17554339 | 糖新生および脂肪酸の酸化を調節します。リン酸化は機能を阻害します。 |
PIP5K | Akt1 | ヒト | S307 | S307 | PARNRsAsItNLsLD | 15546921 | 膜輸送に関与するタンパク質/脂質キナーゼです。インスリンに応答してリン酸化されます。 |
Akt1 | マウス | S105 | S105 | EELHRRSsVLENTLP | 20513353 | ||
PLB | Akt1 | ラット | S16 | S16 | RSAIRRAstIEMPQQ | 18838385 | 筋小胞体の主要なリン酸化タンパク質カルシウム制御因子;リン酸化は抑制を解除し、筋小胞体によるカルシウム取り込みを増大させます。 |
PLCG1 | Akt1 | ヒト | S1248 | S1248 | HGRAREGsFEsRyQQ | 16525023 | PI 4,5二リン酸からIP3とDAGへの反応を触媒し、細胞内Ca2+レベルを増加させます。リン酸化は活性を上昇させ、EGFに応答した細胞運動性を増強させます。 |
PPP1CA | Akt1 | ヒト | T320 | T320 | NPGGRPItPPRNSAK | 14633703 | 細胞周期の調節に関与するセリン/スレオニンホスファターゼです。リン酸化は活性を阻害します。 |
PRAS40 | Akt1 | ヒト | T246 | T246 | LPRPRLNtsDFQKLK | 12524439, 17277771, 18372248 | mTORに結合して阻害します。リン酸化は14-3-3結合/阻害を引き起こし、タンパク質合成の増加をもたらします。 |
PRPF19 | Akt1 | ヒト | T193 | T193 | ERKKRGKtVPEELVK | 20629186 | スプライソソームのメンバーで、DNA二重鎖断裂修復で機能することも知られています。リン酸化は14-3-3結合を可能にします。 |
PRPK | Akt1 | ヒト | S250 | S250 | RLRGRKRsMVG____ | 17712528 | p53結合するキナーゼです。リン酸化によって活性化し、p53をリン酸化します。 |
PTP1B | Akt1 | ヒト | S50 | S50 | RNRyRDVsPFDHsRI | 11579209 | インスリン受容体を脱リン酸化するタンパク質チロシンホスファターゼです。リン酸化は活性を阻害します。 |
QIK | Akt2 | マウス | S358 | S358 | DGRQRRPstIAEQTV | 17805301 | AMPK関連タンパク質です。リン酸化によってはキナーゼが活性化し、TORC2のユビキチン化/分解を促進します。 |
Rac1 | Akt1 | ヒト | S71 | S71 | yDRLRPLsYPQTDVF | 10617634 | Rho-GTPaseで、アクチン細胞骨格形成に関与します。リン酸化はGTP結合活性を阻害します。 |
Raf1 | Akt1 | マウス | S259 | S259 | SQRQRStsTPNVHMV | 12087097, 12087097 | Erk1/2経路のシグナル伝達中間分子です。リン酸化は活性を阻害します。 |
Akt1 | ラット | S259 | S259 | SQRQRSTsTPNVHMV | 11443134 | ||
RANBP3 | Akt1 | ヒト | S126 | S126 | VKRERtssLtQFPPs | 18280241 | RAN結合タンパク質3。核内輸送に関与します。リン酸化はRan結合を調節し、核輸送を制御します。 |
RARA | Akt1 | ヒト | S96 | S96 | FVCQDKSsGYHYGVS | 16417524 | レチノイン酸の核内受容体で、遺伝子発現を直接的に調節します。DNA結合ドメインのリン酸化はRARA活性を阻害します。 |
RGC32 | Akt1 | ヒト | S65 | S65 | ERMKRRSsAsVSDSS | 19162005 | DNA損傷に応答する細胞周期特異性キナーゼの調節因子です。リン酸化によって活性化し、増殖因子を制御します。 |
RNF11 | Akt1 | ヒト | T135 | T135 | DWLMRSFtCPSCMEP | 16123141 | ユビキチン編集複合体のメンバーで、一過性の炎症性シグナル伝達を調節します。リン酸化は14-3-3結合を可能にします。 |
Ron | Akt1 | ヒト | S1394 | S1394 | VRRPRPLsEPPRPT_ | 12919677, 14505491 | マクロファージ刺激タンパク質 (MSP) に対する受容体型チロシンキナーゼで、細胞接着、増殖、遊走に関与します。リン酸化によって14-3-3に結合します。 |
RPS3 | Akt1 | ヒト | T70 | T70 | GrrIrELtAVVQkRF | 20605787 | 40Sリボソームサブユニットのメンバーで、神経細胞のアポトーシスを誘導し、エンドヌクレアーゼとしても機能します。リン酸化はアポトーシス促進機能を阻害します。また、核内移行/蓄積を増加させ、DNA修復を高めます。 |
S6 | Akt1 | マウス | S236 | S236 | AKRRRLssLRAstsK | 12151408 | S6リボソームタンパク質です。リン酸化はタンパク質を活性化し、タンパク質合成を促進します。 |
Akt1, Akt2 | ラット | S235, S236 | S235, S236 | IAKRRRLssLRAsts, AKRRRLssLRAstsK | 15358595 | ||
SFRS5 | Akt2 | ラット | S86 | S86 | GRGRGRYsDRFSSRR | 15684423 | スプライソソームのメンバーで、恒常的、選択的スプライシングに関与します。リン酸化によって、選択的スプライシングによるエクソンインクルージョンが活性化します。 |
SH3BP4 | Akt1 | マウス | S245 | S246 | FRSKRSysLsELsVL | 19122209 | エンドサイトーシスを介して、トランスフェリン受容体の選択的内部移行を制御します。リン酸化は形質膜での14-3-3結合を促進します。 |
SH3RF1 | Akt1, Akt2 | ヒト | S304 | S304 | KNTKKRHsFtsLTMA | 17535800 | 活性化されたRacへ結合し、JNK活性化を介してアポトーシスを促進する足場タンパク質です。リン酸化がRac結合能を低減し、アポトーシスを促進します。 |
SKI | Akt1 | ヒト | T458 | T458 | QPRKRKLtVDTPGAP | 19875456 | Smadに結合することで、TGF-bシグナル伝達を負に調節します。リン酸化によって不安定化し、SKIによるSmad7発現抑制が低下します。 |
SOX2 | Akt1 | マウス | T118 | T116 | kYRPRRktkTLMkKD | 20945330 | 初期胚形成および胚性幹細胞の多能性に必要とされる転写因子です。リン酸化はSOX2を安定化し、転写活性を増加させます。 |
SRPK2 | Akt1 | ヒト | T492 | T492 | PSHDRSRtVsAsstG | 19592491 | スプライシング因子のセリン/アルギニンファミリーを標的とするプロテインキナーゼです。リン酸化によって核移行が起こり、細胞周期の進行やアポトーシスを調節する、標的分子を活性化します。 |
SSB | Akt1 | マウス | T301 | T302 | LLRNKKVtWKVLEGH | 18836485 | RNAポリメラーゼIII転写物のプロセシングに関与するRNA結合タンパク質です。リン酸化によって、細胞質移行が起こることでポリソームに結合し、特定のmRNAセットの発現を調節します。 |
STXBP4 | Akt2 | マウス | S99 | S99 | RAKLRsEsPWEIAFI | 15753124 | 細胞内小胞の形成および移行を阻害します。STXBP4のインスリン刺激によってリン酸化されると、小胞の阻害は解除されます。 |
SYTL1 | Akt1 | ヒト | S241 | S241 | RMLSSSSsVSSLNSS | 15998322 | 顆粒開口放出 (エクソサイトーシス) に関与する分泌因子ファミリーメンバーです。リン酸化はSYTL1の核内局在を調節します。 |
TAL1 | Akt1 | ヒト | T90 | T90 | EARHRVPttELCRPP | 15930267, 19406989 | 転写因子です。リン酸化によって、転写抑制活性の阻害、細胞内局在の制御が起こります。 |
TBC1D1 | Akt1 | ヒト | T596 | T596 | AFRRRANtLsHFPIE | 17995453 | インスリン刺激によるGlut4輸送に関与するRab GTPase活性化タンパク質です。リン酸化はグルコース輸送を促進します。 |
TERT | Akt1 | ヒト | S227, S824 | S227, S824 | GARRRGGsASRSLPL, AVRIRGKsYVQCQGI | 10224060 | テロメラーゼ逆転写酵素で、染色体長の維持に関与します。リン酸化はテロメラーゼ活性を増強します。 |
THOC4 | Akt1 | ヒト | S34, T219 | S34, T219 | RGRGRAGsQGGrGGG, GGGtrRGtRGGARGR | 18562279 | RNA結合、輸送タンパク質で、転写因子の二量体化を媒介するシャペロンとしても機能します。リン酸化はTHOC4の核内局在化を調節し、mRNA輸送と細胞増殖を活性化します。 |
TOPBP1 | Akt1 | ヒト | S1159 | S1159 | EERARLAsNLQWPSC | 19477925 | ATRのキナーゼ活性を大きく上昇させます。リン酸化はDNA損傷時のATRとTopBP1との結合を妨げます。 |
TRF1 | Akt1 | ヒト | T273 | T273 | SKRTRTItSQDKPSG | 19160102 | テロメア構造を制御します。リン酸化によってテロメア長が短縮されます。 |
TSC2 | Akt1 | ヒト | S939, S981, T1462 | S939, S981, T1462 | sFRARstsLNERPKs, AFRCRSIsVSEHVVR, GLRPRGytIsDSAPs | 15342917, 12150915, 16636147 | mTORを阻害するがん抑制因子です。リン酸化によって機能が阻害され、タンパク質合成の開始が可能になります。 |
Akt1 | ラット | S1130, S1132 | S1130, S1132 | GARDRVRsMsGGHGL, RDRVRsMsGGHGLRV | 12172553 | ||
TTC3 | Akt1 | ヒト | S378 | S378 | AYTPRsLsAPIFTTS | 20059950 | AktのE3リガーゼです。リン酸化によってAktをユビキチン化・不安定化するなど、TTC3の機能を促進します。 |
TWIST1 | Akt1 | ヒト | S42, S123 | S42, S123 | GGRKRRSsRRSAGGG, RERQRTQsLNEAFAA | 20400976 | 制御性bHLH転写因子で、抗アポトーシス作用を持ちます。リン酸化はTWIST1を活性化してp53を阻害し、細胞生存を促進します。 |
USP8 | Akt1 | マウス | T907 | T945 | TCRRRSRtFEAFMYL | 17210635 | 脱ユビキチン化酵素で、増殖因子受容体の輸送や分解に関与します。リン酸化はタンパク質の安定性を増大させます。 |
VCP | Akt1 | ヒト | S352, S746, S748 | S352, S746, S748 | AAtNRPNsIDPALRR, AMRFARRsVsDNDIR, RFARRsVsDNDIRky | 16551632, 16027165 | ATPase活性を持つ分子シャペロンです。リン酸化によってアポトーシス促進効果が抑制され、細胞生存を促進すると考えられています。 |
Vimentin | Akt1 | ヒト | S39 | S39 | ttsTrtysLGsALRP | 20856200 | 細胞骨格の中間径フィラメントタンパク質です。リン酸化によってタンパク質分解から保護され、細胞運動性および浸潤能が促進されます。 |
Wee1 | Akt1 | ヒト | S642 | S642 | KKMNRsVsLTIy___ | 15964826 | cdc2キナーゼのリン酸化を阻害することで、細胞周期の進行を阻害するプロテインキナーゼです。リン酸化によって細胞内局在が核から細胞質へ変化し、G2/M停止に関与しています。 |
WNK1 | Akt1 | ヒト | T60 | T60 | EYRRRRHtMDKDSRG | 14611643, 16081417 | イオンチャネルを調節します。WNK1のリン酸化は、SGL1を活性化させ、ナトリウムイオン輸送を制御します。 |
XIAP | Akt1, Akt2 | ヒト | S87 | S87 | VGRHRKVsPNCRFIN | 14645242, 17537996 | アポトーシス阻害タンパク質です。リン酸化は、ユビキチン化と分解を妨げ、細胞の生存を促進します。 |
YAP1 | Akt1 | ヒト | S127 | S127 | PQHVRAHssPAsLQL | 12535517 | PEBP2やその他の転写因子と共役する転写のこアクチベーターです。リン酸化によって、p73に誘導されるアポトーシスが抑制されます。 |
YB-1 | Akt1 | ヒト | S102 | S102 | NPRKyLRsVGDGEtV | 22417301 | mRNAの安定性および発現に関与する転写/翻訳因子です。リン酸化は活性化および核移行を誘導します。 |
zyxin | Akt1 | ヒト | S142 | S142 | PQPREKVssIDLEId | 17572661 | 細胞質と核の間を動く接着斑分子です。リン酸化は腺房との結合と抗アポトーシス活性を促進します。 |
作成日:2008年10月
改訂日:2015年6月