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Erkシグナル伝達

MAPK/Erkのシグナル伝達カスケードは、受容体型チロシンキナーゼ (RTK) やインテグリン、イオンチャネルなど、細胞の増殖や分化に関与する様々な種類の受容体によって活性化されます。また、GPCR (G-Protein Coupled Receptors:Gタンパク質共役型受容体) は、異なるアダプターを介してMAPKカスケードを活性化します。

異種の刺激によって大きく異なる、刺激特有の構成分子はありますが、このカスケードの大まかな構造は類似しています。

  • アダプター (Shc、GRB2、Crkなど) は、受容体をグアニンヌクレオチド交換因子 (GEF)、すなわちSOSおよびC3Gに結合します。
  • GEFタンパク質は、シグナルを低分子量GTP結合タンパク質 (Ras、Rap1) に伝達します。
  • GTP結合タンパク質は、MAPKKK (Raf)、MAPKK (MEK1/2)、およびMAPK (Erk) から成る、カスケードの中核部分を活性化します。活性化したErkは、細胞質内の標的をリン酸化するとともに核内に移行し、閣内で遺伝子発現を制御する様々な転写因子をリン酸化します。

Erk (Extracellular signal regulated kinase:細胞外シグナル制御キナーゼ) の活性化には、Thr202とTyr204アミノ酸残基のリン酸化が必要です。

TPA (Erkリン酸化を誘導するため) または U0126 ( Erkリン酸化を阻害するため) 処理した、NIH/3T3細胞ペレットのパラフィン包埋切片 (図A) と、パラフィン包埋卵巣がん組織切片 (図B)。

IHCの比較
  • CSTの#4370抗体は、TPA処理細胞で強い染色がみられましたが、U0126処理細胞ではみられませんでした。
  • 他社製品1は、400倍の希釈率で、TPAで誘導した細胞で弱い染色がみられました。低希釈率 (高濃度) で用いた場合では、U0126処理細胞で強い非特異的な染色がみられました。
  • CSTの#4370を用いて、卵巣がん組織を染色した場合、同じ希釈率で用いた他社製品1に比べ、強い染色がみられました。他社製品1を、低希釈率 (高濃度) で使用した場合、CSTの#4370より、やや弱い程度の染色がみられました。
  • ただし、他社製品1は、U0126で処理したNIH/3T3細胞ペレットでバックグラウンドが観察されるため、卵巣がん組織の染色での特異性に疑問があります。
#4377 WB

Phospho-p44/42 MAPK (Erk1/2) (Thr202/Tyr204) (197G2) Rabbit mAb #4377

精製したMAPKリン酸化タンパク質 (左)、UV照射・PDGF処理したNIH/3T3細胞の細胞抽出物 (右) のウェスタンブロッティング。それぞれ、 Phospho-p44/42 MAPK (Erk1/2) (Thr202/Tyr204) (197G2) Rabbit mAb #4377 (上)、 Phospho-p38 MAPK (Thr180/Tyr182) (3D7) Rabbit mAb #9215 (中央)、 Phospho-SAPK/JNK (Thr183/Tyr185) (98F2) Rabbit mAb #4671 (下) でプローブしました。

機能:Erk (Extracellular signal regulated kinase:細胞外シグナル制御キナーゼ) の活性化には、Thr202とTyr204アミノ酸残基のリン酸化が必要です。

サンプル:TPA (PKCを活性化して、Erkリン酸化を誘導するホルボールエステル) でJurkat細胞を処理しました。

ウェスタンブロットによる比較
  • CSTのPhospho-p44/42 MAPK (Erk1/2) (Thr202/Tyr204) (D13.14.4E) XP® Rabbit mAb #4370は、44​と42 kDaのダブルバンド (それぞれ、Erk1、Erk2に相当する) を検出します。
  • 他社製品1、phospho-p44/42 MAPK (Erk1/2) (Thr202/Tyr204) マウスモノクローナル抗体は、44と42 kDaのダブルバンドを検出しますが、バックグランドが高く、さらに非特異的バンドも検出しました。
  • 他社製品2、phospho-p44/42 MAPK (Erk1/2) (Thr202/Tyr204) ラビットポリクローナル抗体は、44と42kDaに、微弱なダブルバンドを検出しました。TPAはErkのリン酸化を強力に誘導しますので、検出されたシグナルが弱いということは、抗体の結合力が低いということを示唆しています。
CST #4370、他社製品 1、 他社製品 2は次の希釈率で使用しました。CST #4370:2000倍希釈 (0.222 μg/mL)、他社製品1:100倍希釈 (1 μg/mL)、他社製品2:100倍希釈 (10 μg/mL)。
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