SignalStar Multiplex IHC技術では、特異的な一次抗体と蛍光検出試薬を用いて、FFPE組織サンプルの細胞タンパク質を標識します。高度に検証された抗体パネルを用いた、空間生物学実験用のこの技術により、複数のバイオマーカーを同時に定量できます。
自動でパネルデザインを設計するSignalStar Multiplex IHCパネルビルダーを活用することにより、抗体と蛍光色素の正確な組み合わせを検討する時間を省略できます。実験デザインは、4つの基本的なステップで設計可能であり、標的の種や使用する抗体、組み合わせる蛍光色素、設定するイメージングラウンドを迅速かつ簡単に選択できます。または、種や抗体を選択した後、これら以外の選択項目をパネルビルダーが自動で設計した提案に従うこともできます。
蛍光チャンネル | 励起波長 (nm) | 放射波長 (nm) | レーザー線 | 一般的なフィルターセット |
488 | 488 | 520 | 488 | FITC |
594 | 590 | 618 | 561/594 | Texas Red |
647 | 650 | 668 | 594/633 | Cy®5 |
750 | 752 | 776 | 633 | Cy®7 |
SignalStar Multiplex IHCに用いる抗体は、表示されている種との特異的な交差性について検証済みです。すべての抗体が、すべての種で機能するわけではありません。
3 - 8種類の、目的の標的に対する検証済み抗体を選択します。SignalStarパネルでの使用が認められた抗体は、すべてのCST®抗体と同様に、アプリケーションごとに独立に検証されています。そのため、これらは期待通りに機能することが保証されており、お客様は、信頼性と再現性の高い結果を取得できます。
パネルビルダーは、抗体を、様々な蛍光色素やイメージングラウンドと効率良く正確に組み合わせることができるため、お客様は、mIHCパネルの設計を自動化できます。パネルビルダーの結果を確認してそのまま利用する、または編集を選択して実験デザインのさらなる調整を行うことができます。
実験に必要なすべての抗体とバッファーキットが自動で買い物かごに追加されます。パネルビルダーで設計したパネルは、毎回買い物かごに追加されます。すでに買い物かごに入っているパネルを削除しないようにご注意ください。
SignalStar mIHCアッセイは、FFPE組織内の最大8種類のバイオマーカーの同時標識が可能です。FFPE組織切片の脱パラフィン、再水和、抗原賦活化を行い (A)、希望のプレックスサイズ (3から最大8種類のオリゴ標識抗体) のすべての抗体を、1回の一次抗体インキュベーションステップの際に同時に添加します (B)。蛍光色素 (チャンネル:488、594、647、750) 標識済みの相補的なオリゴヌクレオチドを用いて構築したオリゴ - 蛍光色素のコンストラクトを抗体に結合させて、1回目のイメージングラウンドで最大4種類のオリゴ標識抗体のシグナルを増幅させます (C - D)。プレックスサイズが4より大きい場合は、1回目のオリゴヌクレオチドと蛍光色素を穏やかに除去し (E)、2回目のイメージングラウンドで、最大4種類の追加のオリゴ標識抗体のシグナルを増幅させます (F)。その後、お手持ちのソフトウェアまたはオープンソースのソフトウェアを用いてコンピューター上で2つの画像を結合し、8プレックスの完全な画像を作成します (G)。
CSTは、研究にSignalStar Multiplex IHCを導入できるように最適化するための、専門家によるサポートを提供しています。
SignalStarに関するトラブルシューティング情報や技術的な質問に対する回答は、テクニカルサポートページをご覧ください。
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U.S. Patent No. 10,781,477, foreign equivalents, and child patents deriving therefrom.