免疫系の概要
はじめに
CSTの最高品質の抗体が、免疫学研究のお手伝いをいたします。免疫学を基盤とした研究では、ヒトの免疫系の構成因子の理解を深めること、また、これらの臨床応用の可能性を探ることに焦点が当てられています。
研究を進めるためには、免疫細胞を特定し、免疫シグナル伝達を解析するツールが必要になります。CSTは、免疫系の複雑なシグナル伝達経路を構成するタンパク質の解析に用いる最高品質の抗体をご提供しています。これを通じて、より良い、より有効な治療法を開発しようという国際的な動向に貢献できることを大変嬉しく思います。
免疫系は大きく分けて次の2つの細胞反応から成り立っています。
- 自然免疫
- 適応免疫 (獲得免疫)
自然免疫
自然免疫応答は、病原体に対する生体防御の第一線です。自然免疫系では、サイトカインの産生や補体の活性化など、様々な機構を介して病原体に対して迅速に応答します。
自然免疫応答には、好中球、マクロファージ、ナチュラルキラー細胞、好塩基球など、食細胞が多く関与します。
抗体開発のリーディングカンパニーとして、CSTはSTING、NF-κB、インフラマソームなど、自然免疫のシグナル伝達経路の研究にご利用いただける高品質な抗体を多数ご用意しています。
IL-1β (3A6) Mouse mAb #12242: パラフィン包埋ヒト大腸 (慢性結腸炎) 組織を#12242で染色し、IHC解析しました。
パラフィン包埋ヒト結腸がん組織をSTING (D2P2F) Rabbit mAb #13647で染色し、IHC解析しました。
THP-1細胞をTPA #4174処理 (80 nM、24時間) して分化誘導し、 poly(dA:dT) をトランスフェクションした細胞 (5 μg/mL、トランスフェクション後3時間:緑)、コントロール細胞 (トランスフェクションなし:青) を調製しました。これらの細胞をPhospho-STING (Ser 366) (D8K6H) Rabbit mAb (Alexa Fluor® 647 Conjugate) #43499 (実線) または同一濃度のRabbit (DA1E) mAb IgG XP® Isotype Control (Alexa Fluor® 647 Conjugate) #2985 (破線) で染色し、フローサイトメトリーで解析しました。
THP-1細胞をTPA #4174処理 (80 nM、16時間) して分化誘導し、poly(dA:dT) をトランスフェクションした細胞 (5 μg/mL、3時間:左パネル) 、コントロール細胞 (Mockトランスフェクション:右パネル) を調製しました。これらをPhospho-STING (Ser366) (D8K6H) Rabbit mAb (Alexa Fluor® 647 Conjugate) #43499 (赤) で染色し、共焦点顕微鏡解析しました。アクチンフィラメントをDyLight™ 488 Phalloidin #12935 (緑) で染色しました。また、Propidium Iodide (PI)/RNase Staining Solutionによる染色像を青の疑似カラーで示しました。
Poly (I:C) をトランスフェクションしたTHP-1細胞 (2.5 μg/mL、トランスフェクション後6時間:右パネル)、コントロール細胞 (トランスフェクションなし:左パネル) を調製しました。これらをPhospho-IRF-3 (Ser386) (E7J8G) XP® Rabbit mAb #37829 (緑)、β-Actin (13E5) Rabbit mAb (Alexa Fluor® 647 Conjugate) #8584 (赤) で染色し、共焦点蛍光顕微鏡で解析しました。Hoechst 33342 #4082 (DNA染色色素) による染色像を青で示しました。
Poly(I:C) をトランスフェクションしたHT-29細胞 (2.5 μg/mL、6時間:右パネル)、コントロール細胞 (トランスフェクションなし:左パネル) を調製しました。これらをIRF-3 (D6I4C) XP® Rabbit mAb #11904 (緑) で染色し、共焦点蛍光顕微鏡で解析しました。DRAQ5ᴹᴰ #4084を用いてDNAを染色し、青の疑似カラーで示しています。
Tg2576マウス (変異型ヒトAPP695を過剰発現するアルツハイマー病モデルマウス) の脳組織の共焦点免疫蛍光解析。まずASC/TMS1 (D2W8U) Rabbit mAb (Mouse Specific) #67824 (緑) とAPP/β-Amyloid (NAB228) Mouse mAb #2450 (黄) で染色しました。空いている二次結合部位をMouse (G3A1) mAb IgG1 Isotype Control #5415でブロッキングした後、切片をさらにGFAP (GA5) Mouse mAb (Alexa Fluor® 647 Conjugate) #3657 (赤) で染色し、共焦点蛍光顕微鏡で解析しました。核はHoechst 33342 #4082 (青) で染色しました。
マウス骨髄由来樹状細胞 (BMDC) や様々な細胞株から細胞抽出物を調製し、NLRP3 (D4D8T) Rabbit mAb #15101 (上) およびβ-Actin (D6A8) Rabbit mAb #8457 (下) でウェスタンブロッティングを行いました。
適応免疫
適応免疫応答は、抗原に特異的な受容体を用いて外来抗原を検出します。これは時間をかけて起こる応答で、T細胞、B細胞およびナチュラルキラーT細胞が関与しています。抗体で抗原を検出する液性免疫と、T細胞で感染細胞を傷害する細胞性免疫があります。
ある抗原に初めて遭遇したとき、リンパ球が一次免疫応答を惹起します。同じ細胞はこの経験から「学習」することができ、同じ抗原に再遭遇した場合には、より速い二次免疫応答を引き起こすことができます。
CSTはTCRやBCRなど、リンパ球のシグナル伝達経路の研究にご利用いただける高品質な抗体を多数ご用意しています。
CD3ε (D7A6E™) XP® Rabbit mAb #85061: パラフィン包埋ヒト扁桃腺組織を、#85061を用いてIHCで解析しました。
CD4 (D7D2Z) Rabbit mAb #25229: パラフィン包埋マウス結腸組織を#25229で染色し、IHC解析しました。
CD8α (D4W2Z) XP® Rabbit mAb (Mouse Specific) #98941: パラフィン包埋マウス小腸組織を#98941で染色し、IHC解析しました。
免疫細胞シグナル伝達
免疫細胞の制御には、重要なシグナル伝達経路が複数関与します。それぞれの経路はタンパク質の複雑なネットワークで構成されており、これらが相互作用しながら、刺激に対して特定の細胞応答を引き起こします。
STING、NF-κB、インフラマソーム、TCRおよびBCRシグナル伝達経路に加えて、JAK/STATとTLRシグナル伝達経路も、免疫細胞シグナル伝達で大きな役割を果たします。
Syk (D3Z1E) XP® Rabbit mAb #13198: パラフィン包埋ヒトリンパ節組織を#13198で染色し、IHC解析しました。